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宮川でのぶっ込み釣りで良型ウナギ2匹手中【三重】現地調達のテナガエビにもヒット

TSURINEWS

宮川で仕留めた天然ウナギ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

大自然に囲まれた宮川でのウナギ釣り。美味しい天然ウナギを求めて、初めての場所で釣行を試みた。豊かな自然と清らかな水質を誇る宮川で、手探りながらも適応し、貴重な天然ウナギを見事キャッチ。エサの選び方や釣り場の工夫、そして現地調達したテナガエビの威力まで、成功への道のりを詳しく紹介しよう。

宮川でウナギ釣り

私がウナギ釣りを始めたきっかけは、天然物のウナギのかば焼きが食べたいという願望があったから。天然物が必ずうまいかといえばそうではないが、大自然を悠々と流れる大河川に生息するウナギはくさみが少なく食用に適している。

6月8日は三重県伊勢市の宮川に注目。釣果情報があったので妻とともに向かった。宮川はウナギ釣りでも入川券を購入する必要がある。稚魚を放流するなど管理されているという観点からも安心して釣りができる。

エサとタックル

宮川流域は、植物が生い茂り自然豊かで、影響を与えるような工場もなく水質はきれいだ。カーナビを頼りに周囲を散策し、流れが穏やかで深い所、障害物が周囲にないことを考慮して釣り場を定めた。釣れるかどうか分からないが、なんとなくいそうな感じがする。

今回準備したエサはドバミミズとアケミ貝。サオは4本使い、2本ずつ試してみることにした。

釣り開始は午後5時ごろ。遠浅で流れが緩やかだったので50mくらいに仕掛けを投入する。オモリは15号としたが、意外に流れは速いため、途中から20号とした。

当日の仕掛け(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

川底の障害物に苦戦

実際にサオを出すと、川底には岩石が点在しているようで、オモリを引くとゴツゴツと感じる。木曽三川のような大河川の川底は平たんであることが多いが、ここは違うようだ。流れがある本流では仕掛けを安定させるためにスパイクオモリを使うが、ここでは根掛りするためスパイクがないものがいいようだ。

宮川は初釣行だが、一つ一つ学習し、それに合わせて仕掛けを変更させたりして現地の状況に適応するように努めた。

選んだ釣り場(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

苦戦しながらも本命手中

最初のアタリは午後6時くらい。しかし上げる途中でオモリが障害物に掛かり回収不能のバラシ。その後もアタリはあるが、魚が食った後にラインが岩場に擦れてラインが切れてしまう。

だがサオのしなり具合から見るとウナギ以外のゲストだろう。沖は魚がいるし魚影も濃いが、掛かっても岩場にラインが接触することが多いため、近場に的を絞った。

最初の1匹目は午後7時くらいにアケミ貝に掛かってきた。30m付近に投入していたため根掛かりを避けることができたようだ。この1匹でなんとかここに適応できたという安ど感を得られた。

この後は、妻がアタリを待つ間に捕まえたテナガエビをエサとして使うと、すぐにウナギが掛かった。やはり現地調達したエサは強い。宮川のウナギはテナガエビを捕食しているようだ。

最初の1匹はアケミのむき身にヒット(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

ウナギ釣りの達成感を感じて納竿

時刻は午後9時、これ以降はアタリが遠のき静寂に支配された。どうやら時合いは過ぎたようだ。周囲の釣り人も引き上げていく。雨がやんできたが、私たちも9時30分ごろに納竿した。

手探り状態で五感を頼りに場所を決め、この場所に適応して貴重な天然ウナギを2匹もキャッチできて大満足だ。今後も適応力を武器にいろいろな場所を探検してウナギをキャッチしたい。

良型2匹キャッチ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

<週刊つりニュース中部版APC・石川友久/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年7月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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