B1グランプリの経済効果は17.6億円、四日市市議会の委員会審議で紹介、委員からは辛口意見も
三重県四日市市議会で8月30日に開かれた産業生活常任委員会で、昨年11月に開催された「東海・北陸B-1グランプリin四日市」の経済波及効果が17.6億円と算出されたことなどが紹介された。決算に関する審議の中での報告だが、20万2000人が来場したとする数字には委員から辛口の意見もあった。
市は、三十三総研に委託した分析から、経済波及効果が17.6億円と算出されたと報告した。来場者は20万2000人で、三滝通り会場の一定範囲にいた人数をカウントし、そこから求めた数字だという。
委員からは、この催しを否定するつもりはないとしつつ、「鈴鹿市で開催しているF1日本グランプリも3日間で20万人といわれる。私も行ったことがあるが、はるかにF1の方がにぎわっている。本気でB-1に20万人が来たと思ってはいけないのではないか。5万人前後だったのではないかとも思う。もちろん、効果はあったと思うし、楽しみにした人も多いが、あまりの過大評価はよくない」とする意見があった。スマートフォンのGPSなどを用いたデジタル集計などの手法もあり、今後への参考として、集計方法の検討もすべきだとする意見もあった。
同委員会では、3月にリニューアルオープンした「旧四郷村役場」について、土日開館で、7月末までに合計1500人余が訪れたとの報告があった。教員に施設を知ってもらい、子どもたちが訪れる場所になるよう検討していることも報告された。委員からも、アクセスを含め、利用が増える方法を考えてほしいとの意見があった。