ストレスは内臓脂肪のもと。溜まっていくと起きる身体への悪影響とは【眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話】
ストレスは内臓脂肪のもと
食欲を抑えるホルモンが減少する
人はストレスを受けるとそれに対抗するため、腎臓のそばにある副腎という臓器から「コルチゾール」というホルモンを分泌します。これは通称「ストレスホルモン」と呼ばれており、ストレスが強いほど分泌量が増えます。
コルチゾールの分泌量が増えると、食欲を抑制するホルモン「レプチン」の分泌量が低下します。食欲を抑えきれずに食べる量が増え、血糖値が上昇して脂肪がたまりやすくなります。
また、ストレスを受けた人体はそれに対抗するために「アドレナリン」や「グルカゴン」といったホルモンも分泌し、血糖値を上昇させます。その結果、とりわけお腹まわりに脂肪がたまりやすくなります。
ストレスがたまり過ぎると内臓脂肪が増えやすくなるだけでなく、神経症を引き起こすリスクも増加します。ストレスを完全になくすのは不可能なので、うまくコントロールして軽減するのが大切。体を動かす、趣味に没頭する、好きな音楽を聴いてリラックスする、など自分に合った対処法を見つけてください。
ちなみにストレスに負けないためにはアドレナリンの分泌が不可欠ですが、その合成にはビタミンCが欠かせません。キャベツやブロッコリー、トマトなどビタミンCが豊富で、かつ糖質量が少ない食材をこまめに食べるようにしましょう。
ストレスが太る原因に
ストレスがたまると、精神的な病気になってしまうばかりでなく、太りやすい体質にもなってしまいます。健康のためにはもちろん、痩せるためにもストレスコントロールが重要です。
コルチゾール
ストレスがかかると、それに対抗するために副腎から分泌されるホルモンで、ストレスホルモンとも呼ばれます。ストレスが強いほど多く分泌されます。
増加すると……
食べる量が多くなる!
食欲を抑えてくれる働きのあるホルモン、レプチンの分泌量が減り、食欲を抑制できず、食べる量が多くなってしまいます。
脂肪を蓄えやすくなる!
血糖値が上昇してしまい、脂肪を蓄えやすくなります。特にお腹まわりに脂肪がつきやすくなってしまいます。
心のサイン
・不安や緊張感が高まる
・ちょっとしたことで驚く
・気分が落ち込む
・やる気がなくなる
・人づきあいを避けるようになる
体のサイン
・肩こり、腰痛、頭痛などが出る
・寝つきが悪くなる
・食欲がなくなる、過食になる
・下痢や便秘をしやすくなる
・めまいや耳鳴りがする
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話』監修:栗原 毅