既存躯体を再利用した環境配慮型の免震オフィスビル『中央日土地博多駅前ビル』が完成【福岡市博多区】
2025年6月30日、福岡市博多区博多駅前3丁目に既存躯体を再利用した、地上13階建ての環境配慮型の免震オフィスビル『中央日土地博多駅前ビル』が完成しました。
博多コネクティッドボーナス4件目となる『中央日土地博多駅前ビル』
みずほフィナンシャルグループに系譜を持つ総合不動産企業である中央日本土地建物グループ株式会社の子会社、中央日本土地建物株式会社(東京都千代田区、三宅潔社長)によって建設が進められていた『中央日土地博多駅前ビル』が2025年6月30日、完成した。
場所はANAクラウンプラザホテル福岡西側の隣接地、かつて国内信販株式会社の本社ビルだった場所で、2023年9月に着工していた。
画像:中央日本土地建物グループ
福岡市から博多コネクティッドボーナスを受けている中央日土地博多駅前ビルは、2022年8月に完成した博多イーストテラス、2024年3月に完成した『コネクトスクエア博多』、2026年1月完成予定の西日本シティ銀行本店本館に次いで4件目の認定だ。
ビルの低層部にイベントの開催が可能な広場や屋根付きの歩行者空間、ベンチを設置した公開空地を設け、博多駅周辺の賑わいをつなげながら、街の回遊性向上や憩い場の創出に努めている。
画像:中央日本土地建物グループ
2階のラウンジやテラスには、無料Wi-Fiを備えており、誰でも利用可能なワークプレイスを設けている。
3階から12階までのオフィスフロア(貸室)は、基準階面積で781.33平方メートル·天井高2.8メートルのオフィス空間としている。
全フロアに緑を取り入れたテラスを設けており、開放窓によって自由な換気が可能です。オフィスワーカーの休憩やコミュニケーションの場としても活用できる仕様となっている。
既存躯体の再利用で解体時のCO2を大幅削減、さらに各種環境認証も取得
画像:中央日本土地建物グループ
地下2階・地上13階建ての同ビルは、従来あった建物の地下部から地上2階の躯体を再利用しており、解体時および新築時のCO2排出を大幅に削減した環境配慮型の免震オフィスビルだ。
既存躯体と新築部分の間である中3階に中間免震層を設けており、入居企業のBCP対応や全ての施設利用者にとって安心・安全を図っている。
3階以上に新築建物を建設したことで、災害に強い耐震性の確保と共に既存躯体の再利用による環境負荷の低減によって、従来の建て替えに比べ解体時に52%、新築時に37%のCO2を削減したとする。
屋上に設置した太陽光発電設備では、年間1万500キロワット時を発電し、年間約4.5トン(想定値)のCO2を削減するとしている。
また、同ビル内では、非化石燃料を使用することで実質的に再生可能エネルギー由来となる電力を100%導入している。
一連の取り組みが評価され、『建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)』の5スターや『ZEB Oriented』認証、『CASBEE建築(新築)評価認証Sランク』、『CASBEEウェルネスオフィス評価認証Sランク』を取得する見込みだ。
画像:中央日本土地建物グループ
物件概要
所 在 地/ 福岡市博多区博多駅前3丁目4番1号(住所表記)
用 途/ 事務所、店舗、駐車場
事業主体/ 中央日本土地建物株式会社
階 数/ 地下2階・地上13階建て
敷地面積/ 1,388㎡
延床面積/ 約1万3,041㎡
着 工/ 2023年9月
完 成/ 2025年6月
備 考/ 博多コネクティッドボーナス認定ビル
参照サイト
中央日土地建物グループ『既存躯体を再利用した免震オフィスビル「中央日土地博多駅前ビル」竣工』
https://www.chuo-nittochi.co.jp/business/rent/office/post-10.html
中央日土地建物グループ『代表メッセージ』
https://www.chuo-nittochi.co.jp/company/management.html