セ・リーグ球団別週間MVP 15試合連続安打のDeNA牧秀悟が12球団トップ!中日・上林誠知も打線牽引
牧は打率.385、3本塁打でwRAA5.03
プロ野球は交流戦までの全日程を消化し、セ・リーグは阪神が両リーグ30勝一番乗りで首位キープ。4連勝のDeNAが2位浮上し、0.5差で3位・巨人、広島は4連敗で4位に転落した。5位・中日は借金7、最下位ヤクルトは5連敗で同13まで膨らんだ。
SPAIAでは5月27日から6月1日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
12球団トップのwRAA5.03をマークしたのはDeNA牧秀悟だった。5月15日の阪神戦から15試合連続安打をマークしており、先週6試合でも26打数10安打の打率.385、3本塁打と絶好調。シーズン打率.305は首位打者、10本塁打は阪神・佐藤輝明に次いでリーグ2位、36打点も2位タイと3部門全てでトップをうかがう勢いだ。
今季は2番での起用が多かったが、ここ3試合は4番として活躍。チームメイトの佐野恵太、宮﨑敏郎、度会隆輝も調子を上げており、2位浮上の原動力となっている。勢いに乗って交流戦に臨めそうだ。
巨人・泉口友汰も大暴れ、阪神・森下翔太も存在感
先週4勝2敗だった中日では、上林誠知が好調だ。29日のヤクルト戦、30日の巨人戦での2戦連発を含め、22打数8安打の打率.364で、wRAAはチームトップの4.95。長らく3番を任されてきたが、最近は1番として起用されており、打線を牽引している。
2勝3敗だった巨人では、泉口友汰がチームトップのwRAA4.8。全5試合で安打を放ち、18打数10安打の打率.556と大暴れだった。5月28日から3番で起用されており、阿部慎之助監督の信頼は日増しに厚くなっている。
広島に3連勝して5勝1敗と最高の形で交流戦に突入する阪神では、森下翔太が奮闘している。24打数6安打の打率.250ながら、6月1日の広島戦で8号2ランを放つなどwRAA2.3と存在感を発揮。打率.323だった4月に比べ、5月は.235とバットが湿りがちだったが、交流戦で復調するか。
ヤクルト北村拓己、広島・坂倉将吾も好調
最近2週間で1勝9敗1分けと元気のないヤクルトでは、北村拓己がチームトップのwRAA2.2をマークした。5月28日の中日戦、6月1日のDeNA戦で2本塁打を放ち、19打数5安打の打率.263。村上宗隆不在で苦しい状況が続く中、チームを勢いづける活躍が期待される。
4連敗の広島では、坂倉将吾が14打数5安打の打率.357。捕手として投手陣も引っ張りながらバットでもチームトップのwRAA2.1と攻守で活躍した。5月は月間打率.309と好調だ。
いよいよ3日から交流戦が始まる。パ・リーグ各球団の投手は対戦経験も少なく、紛れが生じる可能性も十分。6月に調子を上げる選手、逆に下げる選手もおり、週間MVP選手のプレーを注視していきたい。
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記事:SPAIA編集部