IQ3くらいに見えて、ライスバーガー史上、最もシンプルな正解かもしれない / バーガーキングの「ピックルボールバーガー」は超伝統的
2025年5月30日、バーガーキングがだいぶ攻めた新型バーガーの販売を開始した。その名も「ピックルボールバーガー」。まさかのライスパティを使用したバーガーだ。
そこに、いつものノリでビーフパティを大量にブチ込んだもよう。ネタ系なのか、ガチなのかいまいちつかめないが、よく考えたらバーキンはいつもそうだったな。
ピックルはピクルスのことかな……と思いきや、ピックルボールというスポーツがあるらしく、バーキンはそれを応援しているもよう。とりあえず試さないことにはジャッジできない。はたしてバーキンがライス系をどのように仕上げて来たのか、食べてみることに。
・ライス系
ライス系バーガーと言えば、一時期マックやロッテリア、モスバーガーなどが参入して色々出していたが、バーガーキングはまあまあスルー気味だったと思う。
いちおう「KYOTOワッパー」というライスを使用したバーガーを過去に出したこともあったが、ライスの扱いはあくまで具だった。ライスはビーフパティや野菜と共に、いつものバンズに挟まれていたのだ。
しかし今回はバンズを捨て去り、ライスにバンズの役割を果たさせるという、他社のライスバーガーと同様のスタイル……!
ライス系バーガーはライスパティの仕上げ具合でウマさが大きく左右されるからな。バーキンは上手くやれるのだろうか? 実際に買って来たのがこちら。値段は1790円だ。
パッと見た感じでは、ピュアにライスとビーフパティのみ。だいぶシンプルに思える。
ちなみに、ビーフパティはいつもの感じで、肉汁というか脂というか、そういうのがあふれまくっている。この通り、包み紙にも染みてきてヌラヌラだ!
ライスと脂は、加減をミスると不味くなる。少し心配になるが、食べるまで判断はできない。サイズはこんな感じ。
このバーガーはハーフカットに対応してない(まあご飯だしな)そうなので、持ち帰り自分で切った断面がこちら。
具もずいぶんシンプルだな……。ピクルスオンリーだ。ソースの類も一切なし。ライス! ビーフ! ピクルス! 以上!!
焼かれて色がついているだけかと思いきや、よく見たら玄米だ。
公式HPによると、このパティは白米と、「金のいぶき」という宮城のブランド玄米を混ぜたものらしい。
・新手のビーフ丼
それでは食べてみよう。一気に齧ると……お? けっこうウマいぞ! 味付けもゴリゴリにシンプルで、まさかの塩コショウのみ! しかし、それがいい!!
過去に他社のライス系バーガーをレビューした際に、粘度高めのオイリーなソースがライスと交わり、ネトついた食感になって微妙に感じたことがある。
このバーガーも、先に見せた通り、バーキン特有のIQ低めなバカでかいビーフパティからヌラヌラと脂が出てきている。しかしソースがオイリーではないため、脂の感じは焼肉をご飯の上に乗せたときと大差ない。
つまり全然イケるというか、むしろ合う。そしてピクルスの酸味がさっぱり感とシャキシャキ感をアド!! チーズとか無いのも良い。
玄米を混ぜた点も良い判断だったと思う。ライスパティがネットリモッチリとし過ぎず、ほど良い粒状感の維持に成功している。
こいつはもしかしたら、ご飯をバーガーにする試みにおいて、一番の正解を突いてきたかもしれないぞ……。
ようは、米と焼いたビーフを塩コショウで整え、そこに漬物という、極めてトラディショナルな組み合わせなのだ。
物質としては焼き肉屋のライスセットと変わらない。そりゃあ相性もいいわけで。ライス系バーガーで最もシンプルな最適解を導き出したのが、まさかのバーガーキングだった説。
参考リンク:バーガーキング
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.