平沼小4年折田穣さん アイデアが優秀賞 汎用AIと暮らす社会
平沼小学校4年生の折田穣(ゆたか)さんが、国立研究開発法人情報通信研究機構が主催する15歳以下を対象とした「イノベーション×サイバーセキュリティ」アイデアコンクールで優秀賞を受賞した。
折田さんは小学校2年生の秋に3カ月間、家族型ロボットと暮らした経験をもとに「汎用AIと暮らす社会」をテーマに文章を書いた。30年後は1つのことしかできない特化型ではなく、汎用AIが人間と一緒に過ごす世界になると予想。自分で判断して行動できるため、人と同じように会話や行動し家族の一員として扱われる。高齢者社会の支えになる一方で、AIに子どもの世話は任せられないと考えた。子どもの好きなこと、やりたいことは次々に変わり、それはAIには予想できないからだ。折田さんは「『あなたはこうなる』など将来を決めつけられるのは自分も嫌だし、無限の未来の可能性を狭めてしまい危険」と話す。
小学2年生の時に行ったロボット展を機に、ロボットやAIに強い興味を持った折田さん。現在はどう活用するかに興味があり、本やテレビから情報を学んでいる。「少しだけ手助けして生活の質を上げてくれたり、癒してくれるロボットと一緒に暮らす社会になっていったらいいな」と想像を膨らませる。受賞を受け、「びっくりした。来年もあったら挑戦したい」と話した。