野菜山盛り! 地元放送局社員が教える「創作洋食店」【京都市左京区】
リーズナブルでお腹いっぱい食べられる洋食店を、外食の際に重宝しているという人も多いのではないでしょうか。
そこで京都のローカル放送局・KBS京都の社員に「おすすめの洋食店を教えて」とアンケートを取り、名前の挙がったお店をご紹介します。
今回は、長年学生たちのお腹を満たしてきた創作洋食店『ひらがな館』(京都市左京区)を訪れました。
“学生の街”を見守ってきた洋食店
叡山電車元田中駅から徒歩約5分。京都大学の北側にある御蔭通沿いにある『ひらがな館』は、2024年現在、この場所で40年以上続く創作洋食店です。
オーナーのアイデアがつまったメニューは、なんと40種類以上。野菜を中心とした彩り豊かな盛り付けとボリューム、そしてリーズナブルに設定された価格で、長年学生や地元の人たちから愛されています。
オープン時から内装や椅子、テーブルはほぼ変わっていないのだそう。ガラスのランプシェードのやさしい明かりも、温かみのある雰囲気です。
店内中央に8人ほどが座れる大テーブルが1つあり、周りに2人掛けや4人掛けのテーブル席、そして2人掛けのカウンターがあります。
特にお昼どきは学生で混み合うので、ゆっくり過ごしたい場合は13時を過ぎてからが比較的狙い目です。子ども用のメニューはありませんが、小さな子どもには大人の注文した料理を取り分けて一緒に食べることができます。
アートな雰囲気も楽しめる
入り口から向かって右手の壁には、壁面いっぱいにアートが描かれています。実は、『ひらがな館』のオーナーは芸術系の出身。
飲食店でありながら、アトリエに遊びに来たような、『ひらがな館』ならではの雰囲気も魅力のひとつです。
また、入り口からみて左手の壁はレンガ調となっていて、以前アルバイトで働いていた美術学生が描いた作品を入れた額縁が掛けられています。
さらに、よく見るとテーブルやフロアのあちらこちらに植物の鉢植えや動物モチーフの小さな置物なども飾られ、ほっこりとした気持ちにさせてくれます。
彩りと盛りに驚き!「白身魚のムニエル」
今回いただいたのは『白身魚のムニエル』(1,100円)。すべての創作洋食にはご飯と味噌汁、そして小鉢のサラダが付きます。ご飯は小、並、中、大があり、筆者は並をお願いしました。なお、おかずは単品でも注文できます。
やってきたのは、カラスガレイのムニエルと彩り豊かなたっぷりの野菜。大人の両手を広げても収まらないくらいの大皿に盛り付けられています。
通常の盛り付けではムニエルと野菜が一緒になっているそうですが、今回は分かりやすいようムニエルを上に盛り付けてもらいました。
ムニエルは、お箸ではさもうとすると簡単に崩れてしまうほどほろほろです。白身自体の味は淡泊ですが魚の脂がしっかりと出ていて、舌に残るクリーミーさと衣にまぶしてある胡椒のアクセントが絶妙。
また、カリっとした薄めの衣と、口の中でほどけるかのような白身の食感も楽しく、ついついもう一口と食べ進めてしまいます。
ムニエルと同じフライパンで炒めたもやし、にんじん、ほうれん草、ピーマンなどの野菜は、どれもしっかり魚の脂の旨味が移っていました。
野菜の種類は、季節や仕入れによって変わるのだそう。筆者が訪れた11月は、さつまいもやまいたけなど、秋を感じる食材も入っていました。すべて一口以下のサイズにカットされていて食べやすかったです。
リーズナブルな価格で、種類も量も豊富に野菜が食べられる創作洋食。素敵な雰囲気の店内で、じっくり味わってみてくださいね。
【店舗詳細】
ひらがな館
住所:京都府京都市左京区田中西樋ノ口町44
電話番号:075-701-4164
営業時間:【平日】11:30~15:00(L.O.14:00)/17:30~22:00(L.O.21:00)
【土日祝】11:30~15:00(L.O.14:00)/17:30~22:00(L.O.21:00)
定休日:火曜日
※メニューに使用する食材は、季節や仕入れによって変わります。
文/さとみ縁
【画像】さとみ縁
※この記事は取材時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
※文中の価格はすべて税込みです。