町屋海岸の投げキス釣りで20cm頭に34匹をキャッチ【三重】本格シーズン突入か
5月半ばを過ぎたころにサーフからキスの便りが届き、これから楽しくなると期待していたが、6月に入ってからも良い釣果報告が聞こえてこない。前回、町屋に釣行した際は30匹を超えたが、例年に比べて極端に小さく、1匹10g前後が多くて満足できなかった。
町屋海岸でキス釣り
6月上旬、メーカーの大会の前に時間が取れたので三重県津市の町屋海岸へ釣行した。当日の潮は長潮、満潮が午後2時7分、干潮が午前8時5分なので、上げ潮の時間帯の釣りとなる。潮の動きが緩いので海水温の変化はさほどないだろう。
現地には午前6時すぎに到着した。護岸から様子を見ると海はベタナギ。良型は警戒心が高くなり近づかないので期待できない気がする。車から釣具を降ろし、通称1本松と呼ばれる場所まで歩く。なるべく遠い所から戻ってくる方向で探り歩いてみようか。海は静かで、海中に海藻等のゴミもないようだ。
町屋海岸の様子
ポイントに到着。期待を込めて10本バリからスタートする。まずは5色(1色は25m)へ投入、イトふけを取り、ゆっくり探り始める。
数回探った所で小さなキスのアタリが出た。前回と同じピンではと嫌な予感。追い食いを狙って探りを続けたが、2色を残してもアタリが出ないため仕掛けを回収するとピンギスが1匹掛かっていた。珍しく外道がいない。
エサを付け替え、2投目は5色出し切りを狙ってキャストする。リールのスプールを見ると5色出し切りくらい。1投目より若干距離が出ているので期待して探るが、なかなかアタリが出ない。3色残しまで探って仕掛けを回収すると、エサがほとんど残っていた。
良型交じりでトリプルヒット
釣り座を少し移動し、6色出し切り近くまでキャストする。数回探った所で小気味いいキスのアタリがサオ先に伝わってきた。久しぶりのキスらしいアタリだ。
探りを繰り返すとアタリが続き、3色残して回収すると良型を含めてキスが3匹掛かってきた。1匹は20cmくらいありそうだ。
次も同じ距離へキャスト。先ほど釣れた距離に近づくとアタリが出た。どうやら5色半近辺にいるようだ。探り続けるとアタリが出る。
サイズ的には小さいが、はっきりキスと分かるアタリだ。4色のイトに入ったところで回収すると、キスが2匹掛かってきた。
連続ヒットも外道が混じり始める
近くに釣り人がいないので前後左右に振り分けると、数投に1回はキスが掛かる。同じポイントでキャストを繰り返してキスを追加したが、徐々にコッパガレイ、ヒイラギ、メゴチ、ハゼ、フグなど外道が増えてきた。
釣り座を移動しながらキャストを繰り返してキスを追加する。キスがいそうなポイントを探ってみたが、まだ群れを形成していないようで、2連か単発が多く、1カ所で長続きしなかった。
キス20cm頭に34匹
潮止まりが近づくとアタリが少なくなったので、駐車場の正面近くに移動した。この場所は1本松側より砂浜の傾斜がきつく、少し水深がある。比較的ポイントが近いと聞いていたので4色から手前を探ってみる。
エサを付けて4色近辺へ投入。若干向かい風が吹いているが釣りには問題ない。探りを繰り返すと2色半でアタリが出た。極端に大きくないが、距離が近いので鮮明だ。
ゆっくり探り続けると追加らしいアタリ。そのまま探り1色ほど残して回収するとキスが2匹掛かってきた。今日のアベレージサイズだ。
2色半近辺でアタリが出たので2投目以降は3色半ほどキャストして2色の中を集中的に探りキスを追加。
午後3時近くにアタリが遠のいたので納竿した。釣果は20cmを頭に34匹。良型は出たが時間をかけたわりには少ない釣果となった。
そろそろ本格シーズンか
今年はキスの接岸が遅れているが、徐々に数も型も良くなっているので、そろそろ本格的なシーズンに入ると思う。町屋海岸は東からの風に弱いので、天気予報で風向きを調べてから釣行したい。気温の変化にも注意し、熱中症対策は万全に。
毎回同じお願いだが、砂浜をきれいに保つため自分のゴミは忘れずに持ち帰るようにしよう。
<週刊つりニュース中部版APC・横山准司/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年7月4日号に掲載された記事を再編集したものになります。