【注意喚起】冬季における「家庭や事業所からの灯油の流出」と「ストーブ火災」の防止を呼びかけ
新潟県庁
新潟県環境局環境対策課と防災局消防課は、冬季における『家庭や事業所からの灯油の流出防止』と『ストーブ火災の防止』を呼びかけている。
ストーブなど暖房器具の使用機会が増える冬季は毎年、河川などへの灯油の流出や火災が多発している。県では、関係機関・団体と連携し、ポスターの掲示やチラシの配布等により、県民へ灯油流出や火災の発生防止を広く呼びかけている。
油流出事故の近年の発生件数および月別の発生件数(新潟県報道発表資料より)
発生源・発生原因別内訳(新潟県報道発表資料より)
2023年度は、油が河川などに流れる事故が220件発生。過去5年の発生状況を見ると、特にストーブなどの暖房器具の使用が増える冬季の発生件数が多くなっている。発生原因は、ホームタンクから小分け中に現場を離れるなどの「取扱不注意」によるものが多く、2023度は79件(原因判明事案中の43.4%)で第1位となった。
住宅火災の発生状況(新潟県報道発表資料より)
月別発生件数および着火物(新潟県報道発表資料より)
また、住宅火災発生状況についても、県内では、毎年200件程度の住宅火災が発生し、多数の方が亡くなっており、このうち、高齢者(65歳以上)が半数以上を占める。特に、12月から3月にかけてストーブを原因とする火災が多くなる傾向にあった。ストーブ火災のうち最も出火件数が多い石油ストーブによる火災の多くは、給油時に灯油をこぼして引火したり、ストーブ周辺の洗濯物や布団などに燃え移ったことによるもの。
新潟県は、家庭や事業所に対して灯油の取り扱いに気を付けるように促すともに、高齢者が灯油の小分けを行うことも多く、住宅火災での死者は高齢者の割合が高いことから、身近な高齢者への声がけもお願いしたい、と呼びかけている。
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