小田原文化芸術協会 活動にひと区切り 市長に休会を報告
小田原文化芸術協会の杉崎宗雲会長とメンバーが5月7日、市役所を訪れ加藤憲一市長に休会を報告した。
設立は2009年。加藤市長が掲げた、市民と行政が協働でまちづくりに取り組む「無尽蔵プロジェクト」のテーマのひとつ「市民による芸術文化の創造」でコーディネート役として声が掛かったのがきっかけだ。
それからは地元のアート作家らと連携し、小田原駅周辺の店舗に作品を展示して街全体を美術館に見立てた「まちなかぶらりミュゼ」(2011年、12年)、小田原城址公園や周辺施設を舞台にした「小田原城アートNOW」といったアートイベントを精力的に企画、開催してきた。
昨年に15年間の協会の活動をまとめた記念誌を発行し、今年1月のイベントで活動報告をしたことでひと区切りとして休会を決めたという。
市長室での報告では、記念誌をめくりながら過去の活動の思い出話に花が咲いた。
加藤市長は「小田原では作家さんが個々で活動していたが、協会で事務局を担っていただき、活動が面として見えてくるようになった。これまで関わりを育ててこられたことが次の世代につながっていくと思います」とねぎらった。
杉崎会長は「15年は長いような短いような感じです。これから(地域の作家やメンバーが)何をやるのかは、みんなで考え、決めればよいと思います」と思いを語った。