ふっくら灰干し干物と鶏のひつまぶしが名物! 富山市中央通りの新店【やいろ】昼はランチ、夜は居酒屋の新店
富山市のまちなか、中央通り。かつてはアーケードの両側に飲食店や衣服店がびっしりと並ぶ市内随一の商店街でしたが、郊外の大規模商業施設の活況や人口減少などにより、シャッターを下ろしたままの店も目立つようになってきました。
そんな中心商店街に「かつてのにぎわいを!」と意気込む新店が、2025年4月にオープンしました。
お昼はカラダがよろこぶ「和の定食」を、夜は居酒屋として旬の味覚を提供する「やいろ」です。
店に入るとすぐに、魚が焼ける香ばしいくていい香りが・・・。
厨房の奥の大きな炭火の焼き場では、ランチに提供する魚が焼かれていました。
実は、この「やいろ」で食べられる魚料理には、ある特徴があるんです。
オーナーがオススメするランチメニューと一緒にご紹介します。
ランチのオススメ① 「灰干し干物定食」
「やいろ」がオススメするランチ、その1。
「灰干し干物定食」です。
干物は4種類。サバ、サンマ、真アジ、真ホッケから選んで注文できます。
サバのほうは、焼き魚が半身にごはん、味噌汁とサラダ、副菜がついて、1480円。
見るからに脂がのっておいしそうなサバ。箸で身をとると、ふっくらホっクホクです!
干物というと、水分を抜いて熟成させることで凝縮した旨みを味わえるイメージですが、「やいろ」のものはしっかりとした水分量があり、みずみずしさも感じます。
その秘密は、「干し方」にあるんだそう。
うまみが濃くてみずみずしい 「灰干し干物」とは?
一般的に干物は、陰干しや天日干しなどで風を当てて完成させますが、「やいろ」のものは灰干しという製法で作られています。
この製法では、魚を特殊フィルムに包み、火山灰の中でゆっくりと水分を抜いていきます。こうすることで魚が空気に触れずに脱水されるので、酸化せず、くさみの少ない干物になるんだとか。
さらに、この灰干し干物を、グリルではなく炭火を使って焼き上げます。
というわけで、ふっくらと仕上がり、ふつうの焼き魚とはちょっと違うおいしさが味わえるというわけ。
魚本来の旨みがしっかりと凝縮されていて、白いごはんが進みます。
4種の干物のうち、真ホッケは特大で、なんと顔よりも大きなサイズ!
食べごたえも抜群です。
仲のいい友人や家族と訪れて、いろんな干物をシェアしてもおいしく食べられそう。
ランチのオススメ②「鶏のひつまぶし」
オススメのもうひとつは、ひつまぶし。
と言っても、ウナギではなく、鶏肉なんです。
ウナギよりもリーズナブルで、甘辛ダレとの相性もいい。そしてウナギに負けないくらいおいしい鶏肉を味わってほしいと、店主が考案したのだそう。
香ばしい炭火焼きの鶏肉が、たっぷりとごはんの上に。
ひつまぶしなので、1杯目はそのまま食べて、2杯目はネギやわさび、和がらし、山椒などの薬味を好みで合わせて、いろいろな味の変化を楽しむことができます。
最後は、特製の和風出汁をかけてお茶漬けに。
サラサラッと食べられて、いい締めになります。
夜は居酒屋に 焼き鳥などの炭火料理や岡山の郷土料理も
夜の17時からは、スタイルを少し変えて居酒屋として営業しています。
自慢の炭火を使った焼き鳥をはじめ、からあげなど、お酒と一緒に味わえるメニューが並びますが、そんな中でちょっと変わっているのが「チキンチキンごぼう」。
なんでも岡山県の郷土料理のひとつで、給食の定番メニューなんだそう。
甘辛い味付けでジューシーな鶏肉に、カリッと揚がったごぼうがよく合います。
おつまみとしても、ごはんのおかずとしても、おいしく味わえそうです。
50歳で一念発起 「和食のおいしさを見直すきっかけに」
オーナーの新谷さんは、「やいろ」をオープンする前はまったく別の業種に就いていたのだそう。しかし、子供のころからの夢だったという飲食店の開業をあきらめられず、50歳で一念発起して店をオープンしました。
「家庭料理や、和食のおいしさを見直すきっかけになれば」(新谷さん)
和食のおいしさをもっと知ってほしいと、いずれは料理教室の開催も考えているんだとか。気になる方は、店のSNSを確認してみてください。
出典:KNBテレビ「いっちゃんKNB」
2025年5月8日放送
記事編集:nan-nan編集部
【やいろ】
住所 富山県富山市中央通り2丁目5-15中央第一ビル1階
営業時間 〈月・木・金・土・日曜〉
11:00~14:00
17:00~21:00
〈火曜〉
11:00~14:00
定休日 水曜