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ボートでのサビキ釣りでマダイ3尾を手中【兵庫県・瀬戸内海】長サビキ仕掛けで攻略

TSURINEWS

瀬戸内エリアのマダイサビキ仕掛けで仕留めた釣果(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

家島諸島の春マダイシーズンがようやく開幕。瀬戸内ならではのサビキ仕掛けで挑んだ釣行では、潮と時合いに恵まれ、良型マダイに泣き尺メバルまで登場しました。水温の上昇とともに、これから本格化する春マダイシーズンのスタートを感じる1日となりました。

ボートでマダイサビキ釣り

気温が下がった2月の影響もあって、ボートでのマダイサビキ釣りは遅いスタートとなりましたが、ちょうど潮の良い日に当たり、時合いにも恵まれました。苦手意識のあるマダイ釣りでしたが、初釣りとしては形になる一日でした。

明石海峡周辺ではタイラバでの釣りが一般的ですが、今回は瀬戸内海特有の長いサビキ仕掛けを使って、久しぶりにマダイの強い引きを楽しみました。釣った魚は晩ごはんで美味しくいただき、ようやく2025年の釣りがスタートしたという実感を得られました。

瀬戸内エリアのマダイ開幕(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

水温低迷で遅れたマダイ釣り

2月の気温低下に伴い水温も下がり、平年より2℃低い8℃まで落ち込みました。播磨灘のマダイ越冬ポイントである小豆島では、ある程度釣果が確認されていましたが、水温の上昇をきっかけに乗っ込みが始まる家島諸島では、シーズンの立ち上がりが遅れました。

魚の動きが鈍かったのもありますが、寒がりの私にとっても、釣りに出ようという気になれないような寒さで、家にこもる日々が続いていました。家島から明石にかけての釣果もパッとせず、釣具店のスタッフも「寒いですねえ」と口を揃えるばかり。

とはいえ、「暑さ寒さも彼岸まで」。日照時間の増加に伴って水温も動き出し、8℃から10℃へと上昇の兆しを見せ始め、ようやくシーズンインの気配を感じさせてくれました。

瀬戸内スタイルは長サビキ

使用したのは、胴調子6:4の柔らかく長めのサオ。これに、10m前後ある長いサビキ仕掛けを組み合わせ、広いタナを探っていくのが、瀬戸内海でのマダイ釣りスタイルです。

というのも、瀬戸内海の多くのエリアでは、船からのマキエ釣りが禁止されているため、魚を寄せるのではなく、「魚がいるタナを探す釣り」が基本になります。

そのため、マダイがエサを食う層(タナ)を見つけやすい、長い仕掛けが必要なのです。瀬戸内でのエサ釣りといえば、せいぜい「ひとつテンヤ」くらいで、大半の釣り人はサビキ(チョクリ仕掛け含む)か、タイラバで狙います。

釣果を左右する仕掛け選び

マダイは少し神経質な魚で、特にハリスに敏感。活性が高いときは気にしない太さでも、低活性時には違和感を与えるようです。

太すぎると何かが見えるのか、疑似餌の動きも不自然になるのかもしれません。可能な限り細いハリスが有利なのですが、マダイは歯がある魚なので、細すぎると切られるリスクがあります。

胴調子のサオは引きの衝撃をしっかりといなしてくれますが、やはり歯に当たって切られるのは怖いところです。ちなみに、前回のボウズは3号ハリスを使っていましたが、どうも魚に気に入られなかったようで……。

仕掛け選び、とくにハリスの太さやサビキの種類・長さなどは、本当に悩ましいものです。しかし、こうした疑似餌釣りでは、その選択が釣果に直結するのもまた事実。仕掛け選びの腕が試される釣りでもあります。

寒の戻りで厳しいスタート

潮の状態が良く、風も比較的穏やかな日。今日は「初釣りで桜色のマダイを釣るぞ」という気持ちで出かけましたが、まるで真冬に戻ったかのような寒の戻りでした。仕舞ったはずのダウンジャケットや防寒タイツを引っ張り出して対応しましたが、寒がりの私にはそれでも厳しい朝でした。

しかも、釣り場では北風が吹き付け、釣り始める前から気持ちが萎えてしまいそうに……。

7時に釣りを開始。北風を受けながら、船の位置を適宜微調整しつつ、水深35~38mの魚礁帯を狙っていきます。ゆったりとした上げ潮が流れるポイントで、仕掛けをゆっくり巻きながら動かして、マダイのタナを探っていきます。

魚群探知機に反応あり(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

マダイとの初対面ならず

すると、タイラバでもよくあるような「グングングンッ」というマダイ特有のアタリが出て、サオが胴から大きく曲がって踊ります。思わず「初物か!」と身構えましたが、残念ながらポンッとハリが外れてしまいました。

こういうこと、あるんですよね。最初のアタリは逃してはいけない――と分かっていながら、やってしまいました。運も逃げてしまったようで、その後はなかなか次のアタリが訪れず、ひたすら寒さとの戦いに……。

途中、仕掛けをチョクリ仕掛けに変更しましたが効果なく、結局2号ハリスの仕掛けに戻すことに。仕掛けは長いほど効果があるとも言われますが、狭いボートでは8~10mが限度です。

活性が高ければ短くても食ってくるのですが、活性が低いときは長い仕掛けが優位。結局、間を取って8~10mという落としどころが現実的です。

時合い到来でマダイゲット

9時過ぎ、ようやく2度目の時合いがやってきました。マダイ38cmからスタートし、その後さらに数匹追加。

38cmのマダイをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

さらに、泣き尺(29cm)の太ったメバルまで喰ってきてくれました。

良型のメバルも手中(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

やはり細いハリスにはリスクもつきもので、2回ほど歯に当たってチモトが切られてしまいました。また、ハリ外れも2回。結局、釣ったマダイよりもバラした数の方が多いというヘタッピぶりです。

久しぶりのマダイ釣り。うまくいかないのは仕方ないですね。2号ハリスがよいのか、安心の3号か、それとも中間の2.5号か……。次回の課題です。

ただ、アタリが出てからの巻き上げをいかにスムーズに行うか――この点が、うまい人とそうでない人の差かもしれません。修行あるのみです。

この時合いで、マダイは38~32cmを3匹、さらに泣き尺のメバルも1匹。苦手なマダイ釣りながら、なんとか釣果を得ることができました。40cmオーバーには届きませんでしたが、尺サイズでクリアといったところ。40~50cmは、次回の楽しみに取っておきます。

最終釣果(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

釣ったマダイは晩ごはんに

晩ごはんは、初物ということもあり、まずはお寿司でスタート。煮つけまでたっぷり楽しみました。マダイもメバルも丸々と太っていて、年末から魚を食べていなかった我が家は、久々にわいわいと楽しい食卓になりました。

釣った魚はにぎり寿しに(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

釣った魚にはいずれも、まだ細く小さな卵が確認できましたが、これは本格的な乗っ込み期の卵とは程遠い状態です。つまり、水温の低下によって乗っ込みが遅れていることの裏付けでもあり、今後しばらくは春のマダイ釣りが楽しめそうです。

日に日に上昇する気温に誘われて水温も上がり、活性の低かった魚たちもエサを食べて成長していく季節がやってきました。これから狙いものが増えて、ますます楽しいシーズンが始まります。

<丸山明/TSURINEWSライター>

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