有馬温泉の異国情緒あふれるレトロカフェ『カフェ・ド・ボウ』&『パン・ド・ボウ』 神戸市
有馬温泉『金の湯』の目の前に佇む、ベーカリー併設のカフェ『Café De Beau(カフェ・ド・ボウ)』(神戸市北区)。有馬温泉最古の宿『陶泉御所坊』を代々経営してきた金井家のお屋敷を改築した建物で、店内には当時の面影が残されています。
カフェの先代が「もしも有馬温泉でフランス人がカフェを開いたら?」「浴衣がけでも、洋服でも似合うフランス菓子店は?」とイメージして、1986年春にオープンしたのがこのカフェの始まり。
2002年には車庫だった1階を改装して『Pao De Beau(パン・ド・ボウ)』をオープン。「丹波黒豆パン」や「有馬山椒パン」など地元の素材を活かしたパンが並んでいます。
この日は1階でパンを選び、2階のカフェでいただくことにしました。ベーカリーでスタッフにその旨を伝え、番号札と交換。2階のカフェへ行き、席に座って待ちます。
2階のカフェには当時お屋敷で使われていた家具も置かれていて、上品で高級感のある空間です。
庭が見える開放的なテラス席は明るく、重厚感のあるテーブル席にはやわらかい光が差し込みます。
2階のカフェはワンドリンク制になっているため、神戸萩原珈琲を注文しました。
黒ごまをたっぷりまとったパン生地に山椒の佃煮が包まれています。さわやかな山椒のしびれと醤油のコク、黒ゴマの香ばしさが絶妙な一品です。
有馬温泉の金泉を汲み上げて作られた「金泉塩」を練り込んで焼き上げたパンで、、まろやかな塩味と旨味が味わえます。
※金泉塩:有馬温泉の金泉を泉源から汲み上げて作った塩
神戸の老舗ロースタリー「萩原珈琲」による特別ブレンド。軽やかなボディで酸味と甘みのバランスが良く、パンとの相性が抜群です。
穏やかで居心地の良い雰囲気にもう少しゆっくりしたい気分になり、湯上がりソフトとしても人気の「ソフトクリーム」を注文しました。
口当たり滑らかな食感と濃厚なキャラメルの美味しさで、冬場でも有馬散策や温泉帰りのお客様に喜ばれています。
ほのかに感じる塩味で甘さが引き立ちます。スプーンでいただくソフトクリームは、より贅沢感があり上品な味わいです。
金泉塩を使用した「有馬ロール」も同店の名物スイーツですが、お客様に好評なため製造が追いつかない状況だそうです(※ご予約の場合は、1週間前にお店へお電話してください)。
ほかにも金泉塩や丹波黒豆を使用したスイーツがあり、同店はお土産選びにも最適です。
有馬温泉街にある異国情緒漂うレトロなカフェで、静かな時間を過ごしました。「カフェ・ド・ボウ」は、時間を忘れてのんびりとくつろげる上品な大人のカフェです。春のお花見や秋の紅葉を楽しむ季節などにも、また訪れたいです。
場所
カフェ・ド・ボウ
(神戸市北区有馬町835)
営業時間
9:00~18:00
定休日
火曜日