【鎌倉 ショップレポ】アメ車庫 - ヴィンテージ愛に溢れる大人が集う、アメリカンヴィンテージショップ
鎌倉駅西口から徒歩15分ほど、英勝寺のほど近く、源氏山の麓に、アメリカンヴィンテージショップ「アメ車庫」があります。
知る人ぞ知る、全国からヴィンテージ愛あふれる人々が集うお店です。
看板を目印に進んだ先に、お店があります。お店の前には、たくさんのヴィンテージ品が並び、ガレージの外観がワクワク感をそそります。早速お邪魔してお話を伺ってきました。
アメ車庫が開店するまで
アメ車庫は、オーナーでありコレクターの渡邊喜忠さんが、45年集めたアメリカンヴィンテージ雑貨を販売するお店です。
残念ながら、2022年1月にお亡くなりになりましたが、現在も店長のマリさんが、そのお店を大切に守り、多くのコレクションを次なるコレクターへと受け継ぐ架け橋として、営業しています。
この写真に写るのが、アメ車も大好きだったオーナーです。自伝エッセイ「ヴィンテージ・コレクターはアメリカの夢を見る」も出版されています。
非常に読みやすく、筆者も知らなかったアメリカを知ることができました。気になる方はぜひ、読んでみてくださいね。
アメ車庫のオーナー、渡邊さんは、海外で英語も話せない日本人が仕事を探すのもなかなか難しかった、1970年代に、アメリカへの憧れを胸に米国に渡りました。
そして、たまたま訪れたアンティークショップで目にした、ルート66の看板に心を奪われ購入。その看板をきっかけに、オーナーのヴィンテージコレクターとしての生き方が始まりました。
アメリカを拠点に数々の国際的ビジネスを展開してきた渡邊さん、本業は非常に順調だったとか。
そして、時間があれば、趣味でアンティ―クショップ巡りをする日々で、自宅にはたくさんのコレクションが。ご家族からは「このガラクタどうするの?」と言われ、家族会議が開かれることもあったそう。
アメリカを拠点に暮らす中で、ついには置ききれなくなり、定期的に日本にコレクションを送っていたそう。そしてそのコレクションを収めていたのが、現在のお店があるガレージでした。
大切に集めてきたコレクションを前に、「いつか手放さなければならないのなら、同じ趣味をもつ方々の手に渡ったら嬉しい」と考え、2010年に「アメ車庫」を開店し、今年で15年だそう。
オーナーが亡くなるまで集め続けた45年分のコレクションは、亡くなった現在もなお、ロサンゼルスのご自宅には数多くのコレクションが残り、定期的にご家族により、日本に届きます。
また、オーナーの奥様がロサンゼルスに渡った際に、お土産代わりに送ってくれるコレクションもあるそうで、大谷翔平さんのグッズも一部ありました。
オーナーの生き方を聞けば聞くほど、どんな方だったのか、お会いしてみたかったな、と思った筆者でした。
ヴィンテージ愛ある仲間に引き取ってもらえ、更には素敵な出会いが多くあり、今もなお、お店が愛され続けているには理由があるな、と改めて感じました。
45年分のオーナーのコレクションは多岐に渡る
看板から始まり、工具箱などの車関連アイテム、食器やおもちゃやTシャツ。現地のアンティークショップに行っては、集め続けた様々なコレクションが所狭しと並んでいます。
入ってすぐに飾られたコーナー、7月の米国独立記念日「インディペンデンスデイ」が近いこともあり、国旗などがディスプレイされていました。
アメリカンヴィンテージの定番でもある「Fire King」を中心とした、ヴィンテージ食器。
レトロ溢れる空き缶も!
キャラクターものも。
だいぶ減ってしまったそうですが、ミニカーもありました!
レコードに古書やカメラ、好きな方にはたまらないコレクションが所狭しと並んでいます。
様々なアイテムを手にする中、オーナーのコレクションは最終的に、「ネイティブアメリカングッズ」にたどり着いたそう。
そこには、原住民の生き方や想い、多くのコレクターを虜にする理由がありました。
オーナー自らが、コレクターであり、原住民とのコミュニケーションを行い、通い詰めていたからこそ、手に入ったアイテムも多く並んでいるとか。
店内にあるすべての商品が、売る目的ではなく、オーナー自身がコレクターだったからこそ、集めたコレクション。
そのため、どの商品も、適正価格で販売しており、目利きができる方からは驚きの声があがることもあるそう。
オーナーのファンや、同士が集う大人の溜まり場
こちらでは、来店したお客さんにお茶を出してくれます。「休みながら、ゆっくり見てほしい」といったオーナーの想いを受け継いだ店長のマリさん。来店する方には優しく声をかけている姿が印象的でした。
お店の敷地内には駐車スペースもあるため、アメ車好きな方も来店することが多く、同じ趣味をもつ仲間が集い、新たな出会いがうまれることもありそうです。
ヴィンテージ好きにはたまらない、唯一無二のコレクションが並ぶ
「破損や故障があっても、年代なりのバックストーリーを感じ、そこに奥ゆかしさを感じる、ヴィンテージ愛あふれる方の手に渡ることが、何よりも有難く、嬉しい」と笑顔で話す、店長のマリさん。
たくさんのコレクションに囲まれた空間はワクワクと心躍らせます。お茶を頂きながら、話に聞き入り、ついつい取材と忘れて、長居してしまうほど楽しい時間でした。
亡くなってもなお、多くの方に愛され、語り継がれるオーナーとそのコレクションたち。
ヴィンテージ好きの方必見!アメ車庫には多くのコレクションが並び、きっとあなただけの宝物が見つかるはずです。ぜひ、行ってみてくださいね。
アメ車庫
営業時間
11:00〜16:00
定休日
月曜日・火曜日
電話番号
0467‐22‐2727
支払い方法
現金、カード
アクセス
JR・江ノ電鎌倉駅より徒歩15分
住所:〒248-0011 神奈川県鎌倉市扇ガ谷4-1-15
駐車場:あり(お店の敷地内3台程度駐車可能)