価格高騰のお米。安く買える「カルローズ」が想像以上に美味しかった!
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新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。
最近スーパーでお米の値段を見て「えっ、こんなに高いの!?」ってちょっとびっくりした経験ありませんか?連日ニュースでも取り上げられ、すでに皆さんの家計も直撃しているかと思いますが、今、スーパーなどで販売されている「お米」の価格が高騰しています。
農林水産省によると、スーパーなどで売られている先々週のお米5キロあたりの平均価格は「3,829円」。去年の同じ時期が「2,018円」でしたので価格が2倍近くになっています。原因については、農家からの買い付け競争が過熱し、市場に出回るお米も十分ではなくなっている…。つまり「コメの流通が滞っている」としています。
そこで政府は備蓄しているお米「21万トン」を放出することを決定し、3月下旬以降にはスーパーなどに並ぶ見通しです。ただ、いまの価格高騰が落ち着くかは不透明な状況ということです。
そうした中で、今、ちょっと注目されているのが、「カルローズ」というお米です。アメリカのカリフォルニア生まれのお米で、都内の「業務スーパー」で購入することができました。
「コシヒカリ5キロ」税込み4,309円、「ひとめぼれ5キロ」税込み4,309円、「ななつぼし5キロ」税込み4,309円などと並ぶ中、「カルローズ」は5キロで税込み3,218円。1,091円安いということになります。
カルローズは「中粒種」
お米には「短粒種」、「中粒種」、「長粒種」といった違いがあります。粒が短い「短粒種」には、「あきたこまち」や「コシヒカリ」があります。 一方、粒が長い「長粒種」にあたるのが、「タイ米」「インディカ米」と呼ばれる世界で一番栽培されているお米です。1993年のコメ不足の際は、このお米が日本に輸入されました。そして、その間の「中粒種」にあたるのが「カルローズ」です。
水の量を少し多めにするともっちりとした食感になりました。
「カルローズ」には、「ベタつかず食べた感じが軽い」「香りや味を吸収しやすいしくてソースやオイルとの相性が抜群」「アルデンテ=固めの歯ごたえ」などの特徴があり、日本のもっちりしたお米とは違って、炊き上がりはパラパラとしています。カレーやピラフなどにも合いそうです。
なお、この「カルローズ」はそのまま茹でることで、炊飯したものより軽い口当たりにすることができます。また、たんぱく質量はそのままで、カロリーと糖質を減らすこともできるので、「ヘルシーライス」とも言われているそうです。日本のお米が高騰している今、選択肢の一つとして、入れてみるのもありかもしれません。
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より番組)