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長谷川博己が魅せる“本物の時代” ダイナースクラブ、75周年記念CMが描く原点と進化

舌肥

2025年、世界での創業75周年、日本での創業65周年という節目を迎えたダイナースクラブが、新たな広告シリーズを発表した。主役を務めるのは、2022年からブランドアンバサダーを務めている俳優・長谷川博己。新CM「1950年篇-NEW YORK」「1960年篇-TOKYO」では、ダイナースクラブ誕生の物語と日本での黎明期を舞台に、“食”というテーマを通してブランドの原点を映し出している。

今回の広告展開は、単なるプロモーションの枠を超えている。ブランドの精神を丁寧に再構成し、映像美と演技を通じて視聴者の記憶に深く刻み込もうとする試みである。映像の舞台となったのは、1950年代のニューヨークと、1960年代の東京。いずれもダイナースクラブにとって起点となる年代であり、それぞれの時代背景と文化を再現することで、ブランドの“歴史と進化”を体感させる構成となっている。

75年の歴史が息づく「原点回帰」の映像美

1950年、アメリカ・ニューヨークのレストランで「世界初の多目的クレジットカード」として誕生したダイナースクラブ。当時、創業者が財布を忘れたレストランでの一幕がきっかけとなり、食事代を後払いできる「会員制カード」という新しいサービスが生まれた。その原体験を再現したのが「1950年篇-NEW YORK」である。

モノクロで撮影されたこの映像には、約40名の外国人エキストラが参加し、レストランのざわめきや空気感を丹念に再現。衣装やヘアスタイル、テーブルの小道具に至るまで、当時の空気を感じさせるディテールが詰め込まれている。まるで一枚の古い写真が動き出したような映像からは、“ただのサービス”ではなく“カルチャー”としてのダイナースクラブの始まりが感じ取れる。

【1950年篇-NEW YORK】
https://youtu.be/x527QHh7mSI?si=XK3XtGhDatrVIzbB

長谷川博己が体現する、二つの時代と価値の継承

もう一つのCM「1960年篇-TOKYO」は、日本でのクレジットカード文化の幕開けを描いている。高度経済成長期の東京を舞台に、レストランでにぎやかに食事を楽しむ人々の姿を通して、日本の消費社会の転換点を象徴的に表現している。主演の長谷川博己は、1950年のニューヨークと1960年の東京という異なる時代のキャラクターを見事に演じ分けている。視線の向け方、仕草、声のトーンまでを変化させることで、それぞれの時代の空気を観る者に印象付ける。まさに“時間を旅する男”として、ダイナースクラブの歩みとその理念を体現していると言っても過言ではない。

【1960年篇-TOKYO】
https://youtu.be/q6DryMrRHZk?si=Vw5Gk72JaeKR-8Lh

社員の想いが宿る、企業と人の共演

今回の広告シリーズには、俳優だけでなく社員も出演している。「1960年篇-TOKYO」には、社内公募によって選ばれた社員がエキストラとして参加。現場では、プロと肩を並べてカメラの前に立ち、当時の空気感を演出した。

彼らの参加には、「自分たちの手でダイナースクラブの歴史と価値を伝えたい」という強い想いが込められているという。広告の枠を超え、社員一人ひとりの思いとブランドの理念が重なり合うこの試みは、企業にとっての広告の意味を問い直すものとなっている。また、ブランド公式サイトではメイキング映像も公開されており、セットや小道具のこだわり、演技指導の様子、撮影の裏側にある情熱が垣間見える。完成された映像作品の背後にある丁寧な積み重ねが、広告により一層の説得力を与えている。

特設サイト:https://www.diners.co.jp/ja/cm/brandmovie.html
ダイナースクラブ公式YouTubeアカウント:https://www.youtube.com/DinersClubJapan

広告を超えて“体験”へとつながる展開

新CMの放映は、関東・関西・中京エリアで9月2日からスタート。さらに9月8日からは東京メトロ全線の中づりポスターやサイネージ、阪急電鉄大阪梅田駅の壁面パネルなど、交通広告でも展開される。オフィスビルの喫煙所メディアなど、日常生活の中で自然と目に入る設計にも工夫が見られる。

広告展開と連動して、会員限定の大型キャンペーンも開催。期間中、総計10,300名にオリジナル体験ギフトやキャッシュバックが当たるチャンスが用意されている。また、新規入会者に向けては、初年度年会費無料やキャッシュバック特典が用意されたキャンペーンも9月1日より開始予定だ。

今回の広告は、サービスや入会のPRにとどまらず、ブランドの世界観や哲学を映像化することで、ユーザーとの感情的な接点を築こうとする意図が見える。「ここでしか、見つけられないものがある。」というブランドスローガンが、CMという形を通して体験的に伝えられているのである。

ダイナースクラブ会員限定カード利用キャンペーン:https://www.diners.co.jp/ja/cpn_evt/cpn_original_gift.html

本物の価値を、未来へつなぐために

映像作品としての完成度はもちろんだが、ダイナースクラブの今回の広告が持つ最大の意義は、“本物の価値”とは何かを問い直すきっかけを提供している点にある。広告の中で描かれる「食」は、時代を超えて人々をつなぐ普遍的なテーマであり、同時にダイナースクラブというブランドの原点でもある。

その原点に立ち返り、そこに現代的な感性とストーリーテリングを重ねることで、広告は単なる販促手段ではなく、ブランドの精神を未来へと伝える“メディア”となった。映像の美しさや演技の質に目を奪われがちだが、その裏には、一つのブランドが75年という時の重みをどう語るかという命題がある。

これからもダイナースクラブは、ただ便利なカードを提供するだけではなく、ユーザー一人ひとりにとって“意味のある体験”を提供し続ける存在であり続けるだろう。

【ダイナースクラブカードのご案内】
ダイナースクラブカード詳細:https://www.diners.co.jp/ja/entry_form/lp/web_main2/index.html
ダイナースクラブ プレミアムカード(ご招待制)詳細:https://www.diners.co.jp/ja/cardlineup/dinersclub_premiumcard.html

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