「パリオ」が今秋、50周年 文化・芸術拠点として確立
町田駅前の商業施設「町田パリオ」が今秋、開業50周年を迎える。ショッピングビルの先駆けとしてオープンし、近年は落語やアーティストの作品が楽しめる場としても定着。地域の商業と文化を長年支えてきた。パリオビルの管理を担う(株)グレースコーポレーション代表取締役・中村惠さんに聞いた。
--ショッピングビルとして開業した
町田に団地が数多く建設されていった頃に、誕生しました。ショッピングビルの先駆けとして開業し、多くのテナントさんに入ってもらってきましたね。良い方々に恵まれてきたと考えています。
--芸術・文化の拠点にもなってきた
直近の20年間では時代の変異により、変わっていったところも多くありました。空きスペースの活用について検討するなかで、「パリオに寄席があってもいいのでは」という発想から落語を始めたり、町田で活躍する作家の方を招くなどしてきました。それはこの街の文化の豊かさを再認識する機会になったと感じています。皆さまにもショッピングビルではない新たなパリオの側面を知ってもらうきっかけになったのではないでしょうか。
--今春新たなテナントがオープンする
近日中のオープンを予定しています。パリオに思い出を持ってくれている人たちに感謝するという意味でも、みなさんに楽しんでもらえるテナントさんに入っていただくことは重要と考えています。今年50周年を迎えるなか、文化事業として行っている落語やアート展を続けていくことでも、私たちの思いが伝わるといいなと思います。これからもいろんなアイデアを実現していきたいですね。