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全国高校サッカー大会県予選 大分鶴崎と大分が決勝進出 【大分県】

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

 全国高校サッカー大会県予選は9日、レゾナックサッカー・ラグビー場で準決勝2試合があり、決勝は大分鶴崎と大分の顔合わせに決まった。大分鶴崎は14年ぶり7回目、大分は2年ぶり13回目の優勝を目指し、17日午後0時5分からレゾナックドーム大分で対戦する。

 

準決勝

大分鶴崎1-0柳ケ浦

 

 大分鶴崎は第1シードの柳ケ浦を相手に自分たちのスタイルを貫き、1-0で勝利した。首藤謙二監督は「長いボールを前線に蹴ってくるので、最初の競り合いに負けず、セカンドボールを拾う意識を高めた」と狙いを明かす。ボールを奪うとパスコースと角度をうまくつくりながらボールを保持し、積極的にシュートを狙った。

 

 前半をもくろみ通りに進め、後半も「やることは変わらないが、より長所を出した」(首藤監督)。スピードを持ち味とする選手を配置したサイドにボールを動かし、そこを起点に攻めた。52分に右サイドの三浦大雅(3年)がドリブルを仕掛け、ペナルティーを取らないでパスをつなぎ、最後は高野将大(2年)が右足を振り抜き先制した。

 

 リードしてから押し込まれる展開が続いたが焦ることはなかった。GK大倉公亮(同)を中心に組織的な守備に粘りをミックスさせ、スタイルを押し出す相手を退け、4試合連続無失点で試合を終わらせた。

 

第1シードに勝利し、決勝進出を決めた大分鶴崎

 

準決勝

大分2-1中津東

 

 大分は開始早々に先制点を許したが浮き足立つことはなかった。キャプテンの清水和(3年)が全員を集め、「焦る必要はない。これまでやってきたことを出そう」とチームを落ち着かせた。失点してから1分後に川野迅翔(同)のクロスに竹内璃音(同)が頭で合わせ同点とすると、12分に逆転弾が決まりスコアをひっくり返した。

 

 後半は受け身になることが多かったが、岡松克治監督は「セットプレーやロングスロー対策は練ってきたし、相手のサッカーに付き合わず、いろいろなことができるのがウチの強み。押し込まれても失点しない下地はある」と語った。昨年から九州の強豪校と年間を通じてリーグ戦を戦ってきた経験が生きた。球際で負けない強さだけでなく、時間の使い方や試合運びは巧妙で、相手に付け入る隙を与えなかった。

 

 昨年は決勝で涙を飲んだ。「1年間積み上げてきたサッカーでぶれることなく戦いたい」と岡松監督。リベンジに燃えている。

 

1対1や球際で優勢に立った大分

 

(七蔵司)

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