全国対抗中学バレー 県代表、宮前区から3人 全国の舞台で健闘誓う
宮前区内の中学生男女3人が、JOCジュニアオリンピックカップ第38回全国都道府県対抗中学バレーボール大会の神奈川県代表チームに選ばれた。「全国優勝を目指す」と声をそろえる。
県代表に選ばれたのは、男子が向丘中の澤部琳太郎さんと宮前平中の石村日向さん。女子が宮前平中の中島穂波さん。いずれも3年生。
県代表のメンバー選考には、約250人が参加。8月に始まり、計6回の選考を経て12人が選出された。
澤部さんはコート上で積極的な姿勢をアピールし、石村さんは長身を生かしたミドルブロッカーとして持ち味を発揮した。中島さんは攻守両面での活躍が評価されての選出となった。
人一倍のトレーニング
澤部さんは、花形ポジションのアウトサイドヒッターを担う。身長175cmながら視野が広く、相手の取れないコースに打ち分ける技術を持つ「点取り屋」だ。バレーボールは、両親と姉の影響で小1から始めた。現在は、男子部の部長としてチームをけん引する。「ゲームをする中で、自然と仲良くなれることが面白い」という。運動神経は「普通」だが、トレーニングだけは人一倍こなしてきた自負がある。「頼りになるメンバーがそろっている。1点を積み重ねて全国制覇に貢献したい」と抱負を述べた。
181cmの長身生かし
宮前平中からは、男女2人が選ばれた。石村さんは、小6の時に友だちと遊んだバレーボールが楽しく、中学から始めた。選考会では、プレッシャーがある中で、周りの目は気にせず楽しくプレーすることを心がけたという。経験は浅いが181cmの身長と運動能力が関係者の目に留まった。「人のプレーを喜べる選手」が周囲の評だ。代表の練習の中でブロック力が伸びていると実感する日々。「全国大会でもブロックを生かして、ひとつでも勝利に貢献したい」と意気込みを語る。
チームの支柱に
中島さんは、部活ではキャプテンを務めるチームの支柱。祖父がバレーボールクラブの監督をしていたことから、幼児期からボールを触りはじめ小学生で祖父のクラブに入部。県大会3位になるなど活躍した。選考会ではプレーはもちろんだが「誰よりも早く動く、声を出す」などプレー以外の部分も心がけたという。経験の豊富さとレシーブ力が長所。「楽しんで悔いのないようにプレーしたい。目標は全国制覇」と笑顔を見せた。
全国大会は12月15日から28日まで、大阪府で開催される。県代表は女子が福岡、広島と、男子が三重、富山とグループ選を戦う。