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「所蔵作品一挙公開 棟方志功展Ⅰ 言葉のちから」が6月14日~7月27日、駒場東大前『日本民藝館』で開催!

さんたつ

202506-3

版画家・棟方志功(1903~1975)の没後50年の節目となる2025年。東京都目黒区の『日本民藝館』で、会期とテーマを3回に分けた特別展の第1章「所蔵作品一挙公開 棟方志功展Ⅰ 言葉のちから」が2025年6月14日(土)~7月27日(日)に開催される。

棟方が言葉や物語から着想した板画が登場

空海頌 竹藪 棟方志功 紙本墨拓 1937年 27.6×20.1cm『日本民藝館』蔵。

『日本民藝館』が所蔵する棟方志功の板画が大規模公開される特別展。第1章となる本展では、言葉に強い感心を示した棟方志功の作品に注目する。詩人たちの詩歌や物語から着想したイメージを板に刻み、独自の世界を形成してきた棟方のメッセージ性の強い作品が一挙に公開され、棟方の言葉に対する姿勢が浮かび上がる。

展覧会担当の山澤さんは「近代日本を代表する版画家・棟方志功。本年は棟方の没後50年の節目の年となります。『日本民藝館』では会期とテーマを3回に分け、所蔵する棟方板画を当館初となる規模で公開します。初回の本展では、詩歌や句などに人一倍の関心を寄せ、数々の詩人や文学者と交流した棟方が、言葉から着想した板画の数々を紹介します」と見どころを語る。

第1章に続き、師と仰ぐ人物や協力者への畏敬の念が表された数々の作品が集結する第2章「棟方志功展Ⅱ 敬愛のしるし」が2025年8月2日(土)~9月15日(月・祝)に、柳宗悦らの教示により宗教への理解を深め、特に仏教を主題として発表された作品が紹介される最終章「棟方志功展Ⅲ 神仏のかたち」が2025年9月21日(日)~11月5日(水)に開催される。そちらもあわせて注目したい。

女人観世音 振向妃の柵 棟方志功 紙本墨摺裏彩色 1949年 28.8×44.3cm 『日本民藝館』蔵。
大和し美し版画巻 倭建命 棟方志功 紙本墨摺 1936年 26.4×36.5cm『日本民藝館』蔵。
流離抄板画柵 孤狼の柵 棟方志功 紙本墨摺裏彩色 1953年 30.2×26.3cm『日本民藝館』蔵。

7月5日(土)「棟方志功展Ⅰ 記念対談」開催

7月5日(土)18時~19時30分、『日本民藝館』で「棟方志功展Ⅰ 記念対談」が開催。講師は棟方志功研究・学芸員の石井頼子氏・『南砺市立福光美術館』館長・渡邊一美氏。定員90名(要予約)、参加費1500円(別途観覧料必要)。

開催概要

「所蔵作品一挙公開 棟方志功展Ⅰ 言葉のちから」

開催期間:2025年6月14 日(土)~7月27日(日)
開催時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月
会場:日本民藝館(東京都目黒区駒場4-3-33)
アクセス:京王電鉄井の頭線駒場東大前駅から徒歩7分
入場料:一般1500円、大学生・高校生1000円、中学生以下無料

【問い合わせ先】
日本民藝館☏03-3467-4527
公式HP https://mingeikan.or.jp/

取材・文=前田真紀 画像提供=日本民藝館

前田真紀
ライター
『散歩の達人』『JR時刻表』ほか雑誌・Webで旅・グルメ・イベントなどさまざまなテーマで取材・執筆。10年以上住んだ栃木県那須塩原界隈のおいしいものや作家さんなどを紹介するブログ「那須・塩原いいとこ、みっけ」を運営。美術に興味があり、美術評論家で東京藝術大学教授・布施英利氏の「布施アカデミア」受講4年目に突入。

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