サケの「有効利用釣獲調査」釣行でメスのシロサケが連発!【山形・鮭川】
11月6日(水)、7日(木)に山形県鮭川村の鮭川(さけがわ)に鮭有効利用釣獲調査に初参加した。
鮭川でサケの釣獲調査
「今年は遡上が少ない」と現地の方は言っていたが、そのポテンシャルの高さには驚いた。サケ調査に参加するようになってまだ数年と経験豊富とまではいかないが、数河川参加してポイントさえ間違えなければ初めてのシロサケを手にするのにいちばん近い河川ではないだろうか?と感じるほどだった。
2024年の募集期間は7月1日~8月31日。募集人員は先着700人。15日間(一日50~60人)の指定された日から選んで、往復ハガキで申し込む。先着順に採捕従事予定者が決定し通知書が届く。10日以内に料金を振込むことで確定。抽選とは違い早く行動することで可能性が上がるのだ。
今回は連続する二日間の申し込みをしたので、鮭川村にある羽根沢温泉加登屋旅館にお世話になった。鮭川村観光協会では、村内で実施する対象イベント・鮭川鮭有効利用釣獲調査ほかの参加を目的とした村内対象宿泊施設に泊まる場合、直接宿に予約をしてイベント宿泊助成認定申請書を宿に提出すると1名につき2000円が宿泊費から割引かれるのだ(詳しくは、鮭川村観光協会HP参照)。
有望ポイントでは爆釣
調査初日、二日目ともに30人ほどの参加者で、7時50分から受け付けと規則の説明がおこなわれた。
何尾釣ってもいいがメスはリリース。オスは検量し、持ち帰りは2尾まで。メスは、万が一弱ってしまいリリースしても生存が危うい場合は、漁協に回収してもらうとのこと。
そのほか、こまかな説明があり8時にスタート順の抽選がおこなわれた。抽選は1人ずつ引くので、4人で参加した私たちは番号がバラバラなため、後半のスタートとなった。事前に、以前参加した人からポイントのレクチャーを受けていた。よほどのことがない限り、支流の泉田川が流れ込む左岸が超有望で、その右岸側上下が次に有望とのことだった。
その結果は確かに凄かった。私たちは超有望ポイントには入れず、その付近に入れさせていただいた。皆が初日に本命を釣り上げたが、合流点に入られた人はまさに爆釣だった。
私たちは二日目もそこへは入れなかったが、その日も間違いなく爆釣していた。調査時間の8時~14時の間に10尾以上は掛けていた。初めてのシロサケを手にするには、ここで間違いはないだろうと思うほどだった。
サケ釣りの醍醐味を堪能
二日目は合流点の下流に、岬のようになっていて馬の背と複合的に絡んでいるポイントを見つけた。ほかよりも深くなっている岸際を狙うと、3投目で68cmのメスを釣り上げた。その後同行者にポイントを譲ると同サイズのメスを掛けていた。
私は対岸に移動して右岸側から狙うことにすると、これがよかった。浅瀬には産卵床が見える。その奥の水深のあるほうを狙うと、数投で本命を掛けた。
その後も左岸と右岸の浅瀬の間を流れる水深のある場所を流すと、ガツガツ、ガツガツという感じでアタリがある。アワせると、竿が絞り込まれる(アワセが早いとすっぽ抜けるので注意)。はじめは掛かってしまったのがわからないのか、竿を絞るがおとなしい。が、掛かってしまったことに気づくと、竿をさらに絞り込んでいく。この絞り込みに耐えている時もサケ釣りの醍醐味だと思う。浅瀬に寄せながら引きずり上げた。
ポイントを移動して釣り上げたのは5尾ですべてメス。途中で同行者にポイントを譲った場所は、オスを掛けていた。この二日はモテたということでよしとする楽しい釣行だった。
<週刊つりニュース関東版 平賀精一/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年11月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。