人間の寿命を延ばす「サーチュイン遺伝子」とその働きを活性化する方法とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 遺伝の話】
人間の寿命を延ばす遺伝子がある
老いに抗うサーチュイン遺伝子
最近、テレビや雑誌などのメディアでも取り上げられることが多く、何かと注目を集めている遺伝子が「サーチュイン遺伝子」です。人類にとって長年の夢でもある不老長寿を実現するかもしれないと期待されている遺伝子で、今まさにさまざまな研究機関や企業によってその解明が進められている真っ最中です。そんな夢のようなサーチュイン遺伝子ですが、そのはたらきを活性化させることでDNAの修復やエネルギー状態の改善、老化(酸化)防止、ストレスから細胞を守るなど、さまざまなメリットが得られることが分かってきました。また、それらの相乗効果によってアンチエイジングや寿命を延ばす効果があるともいわれているのです。
サーチュイン遺伝子を活性化させる方法としてわかっているのは、①摂取カロリーを抑える、②運動をする、③NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)を摂取する、の3つです。このうち①と②は一般的な健康法やダイエットと同じ。③はサーチュイン遺伝子の活性化に欠かせないNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)を増やすことが目的です。枝豆やブロッコリーなどにも少量含まれていますが、食事だけで賄うには1日に数十キロ単位で食べなくてはなりません。手軽に摂取できるサプリメントなどを活用するのがオススメです。
サーチュイン遺伝子がさまざまな老化現象を改善!
今すぐできるサーチュイン遺伝子の活性化
摂取カロリーを抑える
1日の摂取カロリーを必要量の7~8割に抑えることで、サーチュイン遺伝子の活性化が促進されます。栄養バランスよく、腹八分目を目指しましょう
運動をする
適度な有酸素運動や筋トレを行うことで、サーチュイン遺伝子の活性化に不可欠なNAD( ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)が増加します
NMNを摂取する
NADを増やす効果があるNMN( ニコチンアミドモノヌクレオチド)を摂取。身近な食品では枝豆やブロッコリーに含まれますが、一度に摂取できる量が少ないため、サプリメントなどを活用するのが一般的です
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 遺伝の話』著:安藤 寿康