“完成しないホテル”オープン シングル4950円、ドミトリーも 最寄り駅から徒歩3分
■焼津市にCRAFTHOTEL 西町DOCK 1月15日オープン
“完成しないホテル”をうたう静岡県焼津市の「CRAFTHOTEL 西町DOCK」が来年1月15日にオープンする。クラウドファンディングを活用して使用されなくなった建物を再生。地元の飲食店などと積極的に連携し、地域住民と旅行者をつなぐ場所を目指す。
マグロやカツオをはじめとする海産物が有名で、港町として栄えてきた静岡県中部にある焼津市は近年、移住者や観光客が増えている。ふるさと納税で成功した全国屈指の自治体で税収も伸びていることから子育て支援や街づくりにも力を注ぎ、好循環が生まれている。
その焼津市に、ユニークなホテルがオープンする。“完成しないホテル”をコンセプトに掲げる「CRAFTHOTEL 西町DOCK」。地域住民と旅行者がともにつくり上げ、いつでも手を加える余白を残して変化し続けるホテルを目指す。運営を支援する「sunU」は26歳の女性経営者を中心に、最新技術と現場経験を駆使して宿泊施設をサポートしている。CRAFTHOTEL 西町DOCKについて、次のように説明している。
「宿泊客や地域住民が、DIYワークショップやイベントを通して、ホテルをつくり上げていきます。季節の飾りつけや外壁へのペイントなど、訪れるたびに違う顔を見せるホテルです。地域の飲食店や施設との連携も積極的に行い、周辺の観光スポット情報の発信などを通して、地域の魅力を宿泊客に伝えます」。
CRAFTHOTEL 西町DOCKはクラウドファンディングで資金を募り、廃墟となった建物をリノベーションした。目標金額200万円に対して、191人から231万2000円が集まった。
■宿泊は幅広い用途 交流生み出す多目的スペース
客室はシングル、ダブル、ツイン、ファミリー、相部屋のドミトリーと幅広い用途に対応している。料金はシングル1人4950円、ドミトリー1人3850円(価格は季節により変動)とリーズナブル。研修やゼミ合宿などを想定してホテル全体を貸切ることも可能だという。
また、コミュニティスペースやコワーキングスペースも設けている。地域住民と旅行者が交流し、地域の魅力発信や活性化を促す。外国人も歓迎しており、多様な文化交流が生まれる場所としても期待される。
CRAFTHOTEL 西町DOCK(焼津市駅北2-8-9)は来年1月15日オープン。JR焼津駅から徒歩3分、東名高速の焼津インターチェンジから車で5分の距離にある。宿泊予約は公式ホームページから受け付けている。
(SHIZUOKA Life編集部)