Yahoo! JAPAN

119番スマホで映像を送るシステム 2か月で9件利用 上越地域消防局で対応訓練

上越妙高タウン情報

11月9日は、119番の日です。これにあわせてスマートフォンを使って火災や事故現場の映像を消防に送信する映像通報システムの訓練が、5日(火)に上越地域消防局で行われ、対応の手順などを確認しました。

映像通報システムでは、言葉では説明しづらい現場の状況を映像でリアルタイムで送ることができます。119番通報を受けた消防が、より詳しく状況を知りたい場合、通報した人のスマートフォンにショートメッセージで専用のURLを送ります。URLにアクセスするとスマートフォンのカメラが起動し、通報した人が撮影した映像が消防に送られます。

これにより消防は患者の容体や事故現場の状況を正確に把握でき、現場に居合わせた人にすみやかな対応を指示することができます。 このシステムは全国の消防で4年前から導入が始まっていて、上越地域消防局では今年9月から運用を開始しました。

訓練は交通事故でけが人が出ている想定と急病で心肺停止になった人がいる想定で行われました。

交通事故の訓練では、現場に居合わせた人から映像を送信してもらい、けがの程度や事故現場の状況を確認しました。映像は現場に向かう救急隊にも共有されるため、到着するまでに状況を確認し、到着後の活動手順などを決めるのに役立ちます。

また、急病で心肺停止になった人がいる訓練では消防に送られてきた映像で患者の様子を確認したうえで、正しい心肺蘇生法のサンプル動画を通報者に送り、救急隊が到着するまで心臓マッサージを続けるよう指示していました。

上越地域消防局によりますと、運用開始から2か月の間に、交通事故や、家族が心肺停止になった事例など、9件の利用があったということです。

上越地域消防局の佐藤和幸係長は「交通事故では今まで音声でしか伝えられなかったものが、詳細に車がどのようにぶつかって、どんなけがをしているか、つぶさに観察することができた」とその効果を高く評価していました。

一方で、通報者がスマートフォンの扱いに慣れていないため、利用に至らなかったケースも6件あったということです。

佐藤係長は「スマホ操作に不慣れな人にも指令員がていねいに説明しながら実施する。心配、不安にならず指令員の指示どおりに動いて。指示や要請があった時は落ち着いて協力してほしい」と呼びかけていました。

消防では、町内会の自主防災訓練などで体験会などを開いて、映像通報システムの認知度を上げていくことにしています。

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 不安障害の中でも特に症例が多く見られる「パニック障害」とはどんなもの?【心の不調がみるみるよくなる本】

    ラブすぽ
  2. 神戸市内で回収した日用品の「使用済みつめかえパック」からリサイクルした「傘」が誕生 神戸市

    Kiss PRESS
  3. オフィスビル選定基準はウェルビーイング対応などが重視される傾向 成長企業ほど賃料負担を許容

    月刊総務オンライン
  4. “富士山を眺めながら温泉に入れる無人島リゾート” と “焼津でかつおの藁焼き体験” 富士山を身近に感じながら楽しめる観光スポット(静岡県)

    鉄道チャンネル
  5. 村尾信尚「“103万円の壁”の引き上げは恐らく105~110万円の間」

    文化放送
  6. 箱根駅伝への道 放送スケジュール【2024年12月3日~12月6日】

    文化放送
  7. SNSで流行りの『犬と手を合わせる遊び』をやろうと思ったら…衝撃的な『まさかの勘違い』が157万再生「なぜそうなる」「声出してワロタw」

    わんちゃんホンポ
  8. 内部の見学も実施!赤穂港千鳥岸壁で海上自衛隊 掃海艇「なおしま」一般公開 赤穂市

    Kiss PRESS
  9. <仕事なめんな>褒めないと働かない新人にイラッ。すぐメンタルが弱る”今どき”世代とのつきあい方は

    ママスタセレクト
  10. 中村江里子、高熱を出して学校を休んだ次女「ひたすら寝かせるしかないという状況で」

    Ameba News