【チェーンのチャーハン行脚】第17回:天下一品のチャーハンが劇的な進化を遂げた! 以前のと比べてみると…
当連載『チェーンのチャーハン行脚』の第1回目は、天下一品のチャーハンだった。まあ、美味しかった。しかし “天下一品感” があるかと言われたら60〜70%だったのではないか。
ところが……。
少し前の話になるが、昨年2024年11月9日。ポールダンスの練習後に、ポールの先生でもある佐藤パイセンと一緒に天下一品に行った際、神からの啓示とも言えるポスターを目にしたのであった。
なんとそこには……
あした(11月10日)からチャーハンリニューアル!
なんというタイミング! この時期に天下一品に来ていなかったら絶対に気づかなかった新情報!! これを神の導きと言わずしてなんと言おう!!
しかし結局……
いろいろと私も忙しい人間なので、リニューアル後の天下一品チャーハンを確かめられたのは年末12月27日のことだった。なおこの時もポールダンス練習の帰りである。
メニューを見ると、
「スープ付き こってりスープ、あっさりスープ お選びください」と書いてある。おそらく「あっさりスープ」は以前と同じ味付けだろう。
となると選ぶべきは「こってりスープ」一択である。なにせ、リニューアル予告ポスターにも……
「こってりスープに合う」と書いてあるのだ。つまりこのチャーハンは、こってりスープ向けにチューニングされているのである。ちなみに価格は以前と同じ税込610円。
注文後は、「盲炒(モウチャー)」の時間。目を瞑り、意識を厨房方面に集中させ、鍋振り音の有無ならびに、炒めるときのリズムや音を楽しむこと、それが私の言う盲炒(モウチャー)だ。
「カンカン ドシャッ コンコン シャーシャー タンタン キンキン」
ものすごく種類豊富な音が聞こえてくる。それはまるでチンドン屋のチンドン太鼓のごとく、実に様々な音色を奏でている。
ちなにに上記の効果音は、実際に私が盲炒(モウチャー)しながらメモったものだが、「タンタン」とか「キンキン」って、どんな音だよ。
でも、実際、そんな音がしたのだ。だからこそ、音をそのままメモっている。音の話はそのくらいにして……
果たしてどうリニューアルされているのか!?
注文から7分後……
着飯(ちゃくはん)!
ほう! 白くなった! 前までの「ヤキメシ系」と比べると、思い切り白くなった! 写真もあるのでビフォーアフターを比べてみると……
ガングロのコギャルから清楚系へとイメチェンしたくらいの違いがある! これは思い切ったリニューアル。
具は、卵、ネギ、チャーシュー、そして紅生姜。食べてみると……
わりと、ど真ん中。ほんの少し、ジャンク系。
シットリ系の、ど真ん中チャーハンであり、雑な例えをすると、それこそスーパーやコンビニで売られているチャーハン方面のベクトルだ。
これはこれでウマイ。だが、リニューアル後の主役は、どう考えても……
このスープだろう!
天下一品の化身というか、このスープこそが天下一品とも言える、ドロドロのこってりスープ。これを口に含むだけで天下一品の気分になり、
このスープで「チャーハン式ねこまんま」をしたら……
完全に「天下一品のチャーハン」になった(笑) 天下一品感は100%を超えている。天下一品のチャーハンというか、天下一品ラーメンのチャーハン版というか、とにかくTHE・天下一品なのである。
しかし、「チャーハン式ねこまんま」のやりすぎはよくない。完全にチャーハンの味が消えてしまうほどのパワーがあるため、ほどほどの、“チョイかけ” くらいのねこまんまが望ましいだろう。
また、あまりにも天下一品気分になってしまったので、逆に、「あっさりスープ」も試してみたくなったのも事実。しかし、ラーメンを食べていないのに、完璧な “天下一品気分” が味わえるのはオトクである。
なお、「並」だけど、結構なボリューム。かなり強めの「カポッ」なのか、米が凝縮されている感もある。「大」にしたら腹パンは必至、さらに「こってりスープ」なら夜ご飯も不要になるほどの満腹感が得られるのではないだろうか。
いずれにしても、今回のリニューアルは成功していると私は思う。やはり天下一品のチャーハンには、あのスープ(こってりスープ)が欲しかったから。
参考リンク:天下一品
執筆:チャーハン研究家・GO羽鳥
イラスト:マミヤ狂四郎
Photo:RocketNews24