早川港のサビキ釣りで爆釣!【神奈川】小サバをメインに93尾キャッチ
4月29日(火・祝)、神奈川・小田原の早川港へ釣行。釣り場は思いのほか空いており、トリックサビキを使って小サバやシマアジ、小型ムツなどを順調に釣り上げ、最終的には93尾をゲット。同行した中学生の息子もライトゲームで楽しみ、親子で春の釣り日和を満喫した。
早川港でサビキ釣り
6時に到着。西湘バイパス高架下の駐車スペースに車を停める。大型連休前の祝日で、「人が多いかも」と懸念していたが、意外にも閑散としている。魚市場の業務は休みなので釣り座は選びたい放題。ひと通り様子を見ると、東側の角にキラキラと光る魚影が確認できたため、そこに釣り座を構える。
5時が満潮の大潮で、下げ潮が効いている時間帯。潮はやや澄んでいる。チャンスは昼までと推測し、早々に釣り始める。
アミのまきエサを用意し、トリックサビキを投入。勢いよく小魚が寄ってくるが素通りしたり、エサだけ取られて、なかなかハリ掛かりしない。ハリのサイズが合わないのだろうか。とはいっても、ハリ2号にハリス0.2号、ミキイト0.3号という小魚専用の仕掛けだ。
同行した中学2年の息子は、ライトゲームロッドにワームを用いてキャストしている。巻き上げてくると魚が寄るのが見えて、それだけでも楽しい様子。しばらくして、うまくフッキングさせて8cmの小サバをゲット。
サビキ仕掛けにヒットし始める
潮の流れが落ち着いてきたのか、まきエサの流れが緩慢になり、漂うようになってきた。すると、サビキ仕掛けにヒットするようになり、私も8~10cmの同じ魚がアタるようになった。
1尾掛かってもそのままにして、多点掛けを狙うが、なかなかそうならない。イワシだと鈴なりになることがあるが、単発で数を伸ばす。まきエサを仕掛けにこすり付けて投入、すぐにアタリが出て取り込むといういう、ルーティンはとても気持ちがいい。薫風の空の下、最高の気分だ。
強い引きの正体はシマアジ
同じように繰り返していると、突然、竿をひったくるアタリがきた。水面下には平たい魚影が暴れているのが見える。ヒイラギかクロサギ、サッパ?こんなに強い引きなのだろうか。ノベ竿なので慎重にいなして取り込む。アジのような顔つきで黄色い側線。
「もしかしてシマアジ?」。10cmながら、確かにシマアジで、しかも2点掛けだった。近くにいた地元の人に聞いても「小さいシマアジが回遊することがあるよ」とのこと。1尾はその人が飼育したいとのことで差し上げて、1尾はどんな食味か食べてみたかったのでキープする。
小サバが釣れ続く
このあとも単発ながら小サバが釣れ、徐々にほかの場所にも釣り人が入ってくるようになった。なかでも、製氷機下のポイントで際立って釣り続けている。
とてもスムーズな手返しで見とれてしまったので声をかけると、「西伊豆へイシダイ釣りに行こうと思っていたけど西風で中止になり、ここに来ました。ワカサギ用のハリでサビキ仕掛けを結んでいます。イワシや小サバはニンニク醤油で漬け込んで唐揚げにすると、酒のあてには最高ですね」という。
ピトンを使った竿受けで釣り台を手作りし、ヘラ釣りのような素早い手返しはとても洗練されており、美しい釣りの姿に学ぶべきものがあった。
最終釣果は93尾
正午すぎに最干潮、潮がかなり引いていたが、それでも小サバは釣れ続いていた。私たちはまきエサが切れたので納竿。釣果は7~12cmに、小型ムツ3尾とシマアジ1尾を合わせ93尾。
前述の釣り人は話を聞いた時点で200尾くらいと言っていた。小サバながら魚影は非常に濃い状況。この先は、カタクチイワシの回遊にも期待したい。
ニンニク醤油の揚げ物を堪能
小サバのタナは、底より中層~上層のほうが掛かりがよかった。ちなみに、シマアジが掛かったときは底狙いだった。仕掛けは1~2号のハリを使ったトリックサビキ仕様が絶対的に有利。ワカサギ用でも代用できる。オモリは2~3号。竿はパックロッドでもいいが、5~6mのノベ竿のほうが釣りやすいし、面白いと思う。
まきエサは、なくても釣れるが、やはりあったほうが潮の流れも分かるし、群れが居座る時間帯が長くなる。また、釣った魚をクーラーなどに移し変える際、網やザルがあったほうが便利。
魚は、すべて頭と内臓と落として塩水で洗い、ニンニク醤油に漬け込んで揚げ物に。バッター液にくぐらせてからパン粉を付けて揚げたものが一番食感がよく美味しかった。このくらいのサイズなら、しっかり揚げれば骨も気にならないので、食べやすい。シマアジはさすがに身が少なく、リリースすればよかったと反省。
<週刊つりニュース関東版 青砥一生/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年5月16日号に掲載された記事を再編集したものになります。