【石川・金沢カフェ巡り #16】住宅街の隠れ家カフェ「Siphon cafe Sue」。香り高いコーヒーと心に響く音に浸る贅沢時間
編集部が金沢のカフェを訪ねるシリーズ企画、「石川・金沢カフェ巡り」。
今回は、金沢市の末町にある「Siphon cafe Sue(サイフォンカフェ スエ)」におじゃましてきました。
2023年8月にオープンした「Siphon cafe Sue」は、アットホームな雰囲気が魅力のおうちカフェ。
閑静な住宅街にひっそりと隠れ家的佇まいですが、居心地のよさとここならではの味を求め、リピーターが増え続けている人気店です。
建物は、店主の祖父の自宅をリノベーション。
木の素材を活かした内装と優しい照明が、訪れる人を温かく包み込んでくれます。
靴を脱ぎ入るので、緊張感からふっと解き放たれるような感覚になりますよ。
カウンタースペースは、窓の外の緑を眺めながらゆったりとマイペースに過ごせる空間です。
奥には住まいの雰囲気をそのままに、落ち着いた雰囲気のテーブル席が。
初訪問でもなぜか昔から知っているような気持ちになる、不思議な居心地のよさがあります。
そして「Siphon cafe Sue」の大きな魅力が、高音質のオーディオシステムで音楽が聴けること。
レコードや音響機具に造詣の深い店主の父が、長年かけてコレクションしたもの。
レコードから流れる上質な音は、体全体に響き渡り、まるで生演奏かのような臨場感!
細部まで鮮明に聴こえる音色の美しさにも感動します。
じっくりと音楽の世界に浸れる贅沢な体験ができますよ。
余裕のあるタイミングなら、店内のコレクションから選曲したり、持参のレコードやCDを流してもらえるそう。 お客様のなかには、この店でレコードや音楽の魅力に触れたという方も多いのだとか。
自慢のコーヒーは、注文を受けてからサイフォンで一杯一杯丁寧に抽出。口当たりがなめらかで、豆本来の風味を楽しめるのが特徴です。
ガラスの透明感と炎のゆらぎ、淹れられる様子を眺めるのも癒しのひととき。
コーヒー豆は「キジトラ珈琲研究所」や「Chomsky Coffee & Library」のもののほか、季節のフレーバーや気になる豆を見つけセレクトしているそう。
棚一面に並んだカップから好みのものをセレクトできるのも楽しみの一つ。
シンプルなものから花柄の華やかなもの、どっしりとした土の質感を感じるものまで様々なラインナップで、その日の気分で選ぶことができます。
中には常連さんからプレゼントされたカップもあるのだとか。
サイフォンならではの豊かな香りとすっきりとした味わいが楽しめる「日替わりサイフォンコーヒー」(500円)。
選ぶカップにもよりますが、たっぷりと2~3杯分楽しめるのもうれしいですね。
コーヒーと相性ぴったりの自家製スイーツも豊富に揃っています。
特に人気を集めているのは「しっとりかための濃厚プリン」(580円)。
さくらんぼがトッピングされた、ちょっとレトロなビジュアルにも心がときめきます。
じっくりと焼き上げられ、美味しさが凝縮されたような固めの食感と、卵の風味を感じるリッチな味わい。
ゆっくりと少しずつ楽しみたい、満足感の高いプリンです。
軽食メニューも魅力的で、具だくさんのホットサンドは看板メニューの一つ。
中でもイチオシは「たっぷりたまごのホットサンド」(580円)。半熟卵にバターなどで風味をプラスした特製たまごサラダをサンドしています。
パンは耳まで使い外はサクサク!かぶりつけばとろける卵がたっぷりあふれだす、至福の味わいです。
亡き祖父が大切に住んでいた家が空き家になったのを機に、かねてからの夢だったカフェをオープンしたという、店主の外山匠平さん。
「自分の家のように時間を気にせず、ゆっくりとくつろいでほしいですね。レコードの魅力も知ってもらえればうれしいです」と、話してくださいました。
「ただいま」と帰りたくなるようなアットホームな空間が魅力の「Siphon cafe Sue」。
上質な音に包まれながら、美味しく贅沢な時間を過ごしてみては。
Siphon cafe Sue(サイフォンカフェ スエ)
住所石川県金沢市末町5-58-2
TEL076-229-4597
営業時間月・水曜 11:00-20:00
木・金・土曜 7:30-20:00
日曜 7:30-17:00
定休日火曜、第2・第4水曜
駐車場4台
公式Instagram( https://www.instagram.com/siphon_cafe_sue )