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【葵区・小沼製餡】どら焼きと呼ぶには“あんこ過ぎる” 工場直売所で買える「びっくりどら焼き」

テレしずWasabee

テレしずWasabee わさびー

JR静岡駅南口から歩いて数分、1928年創業の老舗「小沼製餡」を訪ねました。和菓子店にあんこを卸していますが、工場直売所は知る人ぞ知るスポットでした。

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小沼製餡(静岡市駿河区泉町)

いつも通る道でも、一本裏へ入ればそこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットを巡ります。静岡県内一の乗降者数を誇るJR静岡駅の南口周辺を散歩します。

あんこの香りに包まれる直売所

石田街道の西側、静岡駅南口エリアを歩いていると、「あんの小沼」という気になる看板を発見。

年季の入った気になる看板

漂う甘い香りにも誘われて、訪ねてみることにしました。

創業以来95年以上の歴史を持つ「小沼製餡」です。

直売所と言っても見た目は工場そのもの。「製造直売」の旗がなければ気づかないかもしれません。

突然の訪問にも関わらず、山崎真広社長が案内してくれることになりました。

小沼製餡・山崎真広社長

まずは出来立てのお菓子が買えると人気の、工場併設の直売所へ。

足を踏み入れると、あんこの良い香りが一層濃く漂っています。

廊下の一角に商品を並べた、まさに工場直売、飾らない雰囲気。特に目を引くのはどら焼きです。

手に取るとズッシリとした重みで、皮は薄めに、あんこがたっぷりと詰まったインパクトあるどら焼きです。

小沼製餡 ・山崎真広 社長:
本当にあんこを楽しんでもらう、そんなどら焼きです

インパクト抜群の「びっくりどら焼き 小倉」(300円)

早速、看板商品の「びっくりどら焼き 小倉(300円)」と、春の季節限定の「びっくりどら焼き 桜あん(320円)」を購入しました。

季節限定 びっくりどら焼き(桜あん)320円

まずは、厚さ7cmもあろうかという小倉あんのびっくりどら焼き。

口に運ぶと、皮はふわふわで、中のあんこは甘いのですがくどくありません。

小沼製餡・山崎社長:
そう! そこなんですよ。北海道のテンサイ糖を使っているので、甘さがすっきりしているんです

テンサイ糖だから甘さすっきり

桜あんには刻んだ桜葉が入っていて、甘じょっばい桜餅のような風味です。

さらにどら焼きの皮は、地元の養鶏場から仕入れた新鮮な卵で焼き上げていてふわふわです。

花豆はリピーター続出の隠れた名品

山崎さんが自信を持つ、もう一つの人気商品が「紫花豆かのこ(300円)」。

紫花豆を煮て蜜漬けにした豆菓子です。

紫花豆かのこ(300円)

大粒で立派な花豆がびっしり入っており、一口食べると上品な甘さが口いっぱいに広がります。

静岡名産のお茶とともに楽しむお茶請けとしてもピッタリ。

人気も納得の味です

小沼製餡 ・山崎社長:
ここに試食用が置いてあるので、試食したお客さんは、だいたい2~3袋買っていきます

それも納得のクセになるおいしさでした。

あんこ・花豆作りの現場へ

おいしいあんこの秘密を探るために、特別に工場を見学させてもらいました。

まず案内されたのは「生あん」と呼ばれる、こしあんの原料を作る工程です。

大きな機械が、小豆から水分を絞り出しています。出てきた生あんは、サラサラとした粉状です。

特別に出来立ての生あんを試食させてもらいました。

すると、口当たりはなめらかですが、驚くほど味がしません。「何も味がしない落雁」のような食感です。

大きな機械から生あんが出てきます

小沼製餡・山崎社長:
これを僕たちは地元の和菓子屋さんに、この状態で納めます

あとはそれぞれのお店が、砂糖や水あめなどを混ぜ合わせ、独自の味付けをしていくのです。

続いて案内されたのは、粒あんや豆菓子を製造している別棟です。

紫花豆 つややかでおいしそう

袋詰めされる直前の花豆が、容器の中でつややかに輝いていました。

その豆を計量したり、袋に詰め乾燥剤を入れる作業は、全てスタッフの手作業で行われています。

すべて丁寧に手作業しています

機械で空気を抜きながら包装するため、豆の並べ方にも神経を使います。簡単に見えて難しい作業なのです。

1日に1200パック詰める日もあり、そんな時は計量係と袋詰め係を交代しながらやっているそうです。

豆の並べ方にも神経を使います

出来立てほやほや粒あんは極上の味

最後に案内されたのは、粒あん工場でした。

北海道産の小豆を大きな釜でゆで、テンサイ糖を加えて練っていきます。

小豆を大きな釜でゆでて練る

粒あんは、用途に応じて甘さや硬さを調整しているそうです。

釜から粒あんをすくい出し、重さもきちんと計って容器に詰めていきます。

あずきを釜から容器へ

さらに、その粒あんをビニールで丁寧に包みます。

熟練のスタッフは簡単そうに作業していますが、実はかなり難しい技術なのだそうです。

簡単そうだけど難しい技

出来立てほやほやの粒あんはを試食させてもらいました。

そうです、あの「びっくりどら焼き」に使われるあんこです。

出来立ての粒あん

どら焼きとして食べるのとは、また一味違います。温かく、ほどよい甘さのあんこは、感動するほどのおいしさでした。

創業以来の歴史と伝統が宿るあんこ作り。

その味は、多くの人々に愛され続けています。静岡駅南口エリアを訪れた際には、ぜひ「小沼製餡」の直売所に立ち寄って、あんこのおいしさを体感してみてください。

■店名 小沼製餡直売所
■住所 静岡市駿河区泉町4-9
■営業時間 9:00~12:00 13:00~15:00
■定休 土・日・祝
■問合せ 054-282-3076

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