次代に伝承を 大田公民館でみそ造り
大田公民館で11月28日、公民館講座「大田の新大豆でみそ造り」が行われた。
地産地消や地元農家への理解を深めてもらうとともに、大田地区の食文化や生活技術の伝承を図ることを目的に開かれた同講座。県「ふるさとの生活技術指導士」として活動する柏木菊枝さんが講師を務め、2007年から毎年開催してきた(コロナ禍は休止)。
この日は20人ほどが参加。地元在住の柏木さんの夫が育てた新大豆「津久井在来」を麹や塩と混ぜ、粉砕して容器に詰めるまでの工程を体験。自宅で熟成させ約3・5kgのオリジナルみそが出来上がるという。
柏木さんは「みそやしょうゆ、漬物などの加工品をたくさん持つことは、農家の豊かさの表れで、2年みそ、3年みそといって一度加工したものを3年ほど食べていたようだ」と解説。「手前みそと言われるほど、その家の味が出るもの。誰でも手造りできるので、ぜひ次の代に伝えていってほしい」と話した。
参加者の中には2回目という人もいて「昨年より美味しく作りたくて今年も参加した。改めていろいろ造り方を教わったので出来上がりが楽しみ」と話していた。