バットマン映画がふたつも?新DCU版の監督、『ザ・バットマン2』と「同時期公開は馬鹿げている」
バットマンが二人?現在DCユニバースでは、ふたつのバットマン実写映画が計画中だ。一つはロバート・パティンソン主演の『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)の続編。もう一つは新生DCユニバースで新たに描きなおす新バットマン映画『ブレイブ・アンド・ボールド(原題)』だ。
『ザ・バットマン』続編はパティンソン続投で2027年10月1日に公開予定だが、『ブレイブ・アンド・ボールド』の方は新しいブルース・ウェイン役のキャスティングも含め、公開時期なども明かされていない。タイミングによっては、同時期に別々のバットマン映画が存在する事態にもなる。
DCスタジオのジェームズ・ガンは、『ザ・バットマン』版をバットマンをそのままDCユニバース版として招き入れるという案をというが、やはりというべきか、こちらは実行には移されない模様。『ブレイブ・アンド・ボールド』で監督を務めるアンディ・ムスキエティはスペインのラジオ番組で、自身のバットマンは『ザ・バットマン』ロバート・パティンソン版とは別物であると明言した。
実は『ブレイブ・アンド・ボールド』についてムスキエティは、先ごろ製作が「少し延期になった」と明かしており、そのため現在は全く別のSF映画の執筆を行なっていると。この度ムスキエティは、「バットマン映画を同時期に2本公開するというのは馬鹿げている」と語り、『ザ・バットマン』続編と『ブレイブ・アンド・ボールド』の公開時期は重ならない可能性を示唆。『ザ・バットマン』続編が2027年10月予定だから、じゅうぶんな期間を空けると考えると……、もしかすると2030年ごろの公開になることもあり得そうだ。
ムスキエティによれば、DCスタジオはこれら2本のバットマン映画について、別々でありながら共存できるように計画を練っているところだという。『ザ・フラッシュ』で旧DCユニバースに参加していたムスキエティは、自身の参加は意義があるものであると語り、「僕は映画を作りたいし、アイデアやストーリー、トーンについて話し合っています。詳しくは言えませんが、素晴らしいものになりそうだということは言えます」との感触を伝えた。
『ブレイブ・アンド・ボールド』は、バットマンと彼の実子であるダミアン・ウェイン/ロビンの物語。グラント・モリソンのコミックが原作となる。僕はダミアン・ウェインのロビンが大好きなんです。ジェームズ・ガンは本作について、「DCU版バットファミリーの始まりになる」と語っていた。
新DCユニバースの映画第1弾『スーパーマン』は2025年夏に公開予定。そこからDCビッグ3の一角であるバットマンの本格登場まで5年近く空く可能性を考えると、新DCUはじっくりと時間をかける大規模なシリーズとなりそうだ。
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