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【相模原市】田名中吹奏楽部 初の全日本 堂々の金賞 地域一丸の応援に感謝

タウンニュース

地域の人が大勢訪れたサンクスコンサート

市立田名中学校吹奏楽部が10月18日、宇都宮市文化会館(栃木県)で行われた第73回全日本吹奏楽コンクールに東関東の代表校として出場し、金賞を獲得した。25日には同校の体育館で凱旋コンサートを開催。寄付などで支えてくれた地域の人に感謝を伝えた。

市内で初めて全日本の切符を手にし、大舞台での演奏に挑んだ同部。本番当日、直前の練習では緊張からか思うように合わせることができなかったという。しかし、迎えた本番では高い集中力を発揮。指揮を務めた顧問の榊原聖人教諭は「今までで一番良い演奏ができた」と振り返る。

演奏を終え緊張の結果発表の時。「金賞」を受賞した11校のうちの1校に選ばれた。結果を受け部長の高澤真凛さんは「驚いた。今でも信じられないくらい」と話す。榊原教諭は「金賞を取れたことはもちろんのこと、目標にしていた『笑顔でステージを降りる』を達成できたことが嬉しい」と喜びの胸中を明かした。

演奏で恩返し

歓喜の熱が冷めやらぬ10月25日、大会から僅か1週間後に同部は地域への感謝を伝える「サンクスコンサート」を開催した。全日本金賞の演奏を一目見ようと、同校の体育館に保護者や地域の人など大勢が詰めかけた。

同部は全日本の舞台で演奏した「祝い唄と踊り唄による幻想曲」と「ダンテの神曲・I地獄篇」を含む合計7曲を披露。演歌メドレーやポップソングなどで会場を盛り上げた。大会の演奏とは打って変わり、和やかな雰囲気で地域への感謝を伝えた。

鑑賞した保護者のひとりは「すごく良かった。練習も何度か見てきたが一番良い演奏だった」と話した。

総額300万超

市内初の全日本大会出場は地域の活力にもなっていた。同部を支援しようと地元有志団体「田名中学校吹奏楽部を応援する会」が発足し、遠征費や楽器の運搬などの費用負担を軽減するために寄付金を集めた。

寄付額はすでに300万円を超えているという。同会の古木哲郎会長は「全国大会出場の切符を勝ち取り、喜んだのもつかの間、またまた快挙を成し遂げてくれました。相模原市の誇りです」と話した。同会の石井沙織さんは「近所の人や卒業生などから多くの応援の声をもらった。寄付のおかげで昭和から使われていたと言われる楽器も新調することができた」と話した。

集まった寄付金は大会の遠征費に充てられるほか、楽器の購入費などに使用される。寄付金は来年2月20日まで受け付けている。寄付に関する問い合わせは同会【メール】cheerfortanajhs@gmail.comへ。

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