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【開学50年の”大改革”】新潟薬科大学が新津駅前に新校舎(新棟)建設を発表 地域と未来をつなぐ新拠点へ

にいがた経済新聞

新潟薬科大学の既存校舎「新津駅東キャンパス」(左奥)を増築する形で「新棟」(右手前)を建設することを発表。2027年7月の完成予定。

新潟薬科大学の既存校舎「新津駅東キャンパス」(左奥)を増築する形で「新棟」(右手前)を建設することを発表。2027年7月の完成予定。記者会見で披露された完成予定の模型。※新棟の屋根部分を取り外している状態

新潟薬科大学(新潟市秋葉区)は7月3日、同大学の新津駅東キャンパスで記者会見を開き、2027年度に向けた教育研究体制の再編と施設整備の計画を発表した。開学50周年の節目を迎えるにあたり、大学名を「新潟科学大学」へと改称し、新たに2学科を設置。あわせて、JR新津駅東口前にある既存の「新津駅東キャンパス」敷地内に、新たな校舎(新棟)を増築する。

新棟はDX(デジタルトランスフォーメーション)人材の育成や地域課題の解決に貢献する機能を備え、大学全体のリブランディングの中核を担う。学長の杉原多公通氏は、「地域の住民や企業との接点となるキャンパスにしたい。地域にとって“あってよかった”と思ってもらえる大学づくりを進めたい」と語った。

新潟薬科大学の杉原多公通学長

新棟の建設計画を説明する伊藤満敏副学長

新棟は鉄骨5階建てで、延べ床面積は約2,900平方メートル。既存校舎と接続され、建物全体が一体的に活用できる構造となる。1階は駐車場、2階は企業や自治体と連携する「地域教育研究拠点室」、3~4階には研究室や演習室、大階段を備えたラーニングコモンズ、5階は学生のフリースペースを設ける予定。耐震性能は建築基準の1.25倍、省エネ性能にも配慮した設計となっている。

設計・施工は、清水建設・加賀田組・小川組によるJV(ジョイントベンチャー)。2026年7月に着工し、2027年7月末の完成を目指す。新棟は災害時の一時避難所としての機能も担い、市民講座の会場としての活用も予定されている。

新棟は既存校舎の新津駅側に増築される。

主に新棟を利用するのは、2027年度に新設される応用生命科学部「グリーン・デジタル学科(仮称)」。同学科では、地域の課題解決をテーマに、文系・理系問わず多様な学生がデータ分析やビジネス発想力を学ぶ。長期インターンシップを経て卒業研究へとつなげる実践的な教育スタイルを導入し、成果は新棟内に展示される計画もある。

学科定員は1学年55人で、4学年計220人を予定。共通科目の開講により既存学部の学生も新棟を利用する見込みで、駅前エリアに学生の往来が生まれ、まちなかの活性化も期待されている。

新津駅構内から見た新棟外観イメージ(画像提供:新潟薬科大学)

新棟完成イメージ。着工は2026年6月を予定している(画像提供:新潟薬科大学)

新棟の内装イメージ(画像提供:新潟薬科大学)

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