<義母のアイコンが!>「孫の写真がほしい」お遊戯会の写真を義母に共有すると……?【まんが】
私はサツキ(31歳)。パートをしながら息子・コウタ(5歳)の育児をしています。私が最近悩んでいるのは、「子どもの写真」の取り扱いについてです。悪用の恐れもあるので、アプリのアイコンのような不特定多数が見るところでは顔が隠れているものを使ったり、SNSでは友達の顔はスタンプで隠したりするなど、いろいろな注意が必要だと私は思っています。先日幼稚園のお遊戯会でコウタと友達のレオくんの2ショット写真を撮影しました。
私はコウタに頼まれてレオくんとの2ショットを撮影しました。2人とも衣装がよく似合っており、笑顔が輝いていたため、とてもよい写真を撮ることができました。レオくんのママとは話したことがなかったのですが、この写真をきっかけにご挨拶をしました。
義母はコウタの最新の写真を見ることを楽しみにしています。しかし最近はコウタが熱を出したこともあり、あまり写真を撮る機会がありませんでした。そこで先日のお遊戯会で撮ったコウタとレオくんの2ショット写真を義母に見せました。
いままではコウタが友達と写っている写真をあまり見せたことがなかったので、義母は興味津々といった様子でいろいろと質問してきました。そして……。
義母はよくシニアクラブでコウタの写真を友人に見せているようなので、レオくんも一緒に写っている写真を渡すことには少しためらいました。しかし、義母はこの写真を相当気に入っているようなので断りづらく……。結局、写真を共有せざるを得ませんでした。
このときの私は、義母の言葉を信じていたのですが……。
後日用事があり義母に連絡しようとチャットアプリを開くと、なんと義母のアイコンがコウタとレオくんが写っているお遊戯会の写真になっていました。
コウタとレオくんのお遊戯会の写真はとてもよく撮れたので私も気に入っていたのですが、まさか義母がチャットアプリのアイコンに設定するなんて思いもしませんでした。しかもコウタとレオくんの名前をひとこと欄に記すなんて……。事前に他の人に見せないようにお願いしたのですが、無駄でした。アイコンは多くの人が見ると思うので、だれかに悪用されてしまわないか正直とても心配です。
みなさんはこの状況、どう思いますか?
「え、義母の知り合い?」アイコンといえどリスクが高すぎる!
私の意見は義母に一蹴されてしまいました。これ以上私からお願いすると角が立ちそうです……。けれど、この状況を一刻も早く改善して、レオくんのママにも謝らなければなりません。そこで私は、コウタが眠った後に夫のケンイチに相談することにしました。
ケンイチがこういう話の切り上げ方をするときは、取り合う気がないときです。ケンイチが言うように心配しすぎなのでしょうか……。
私はモヤモヤしながら数日間を過ごしました。
後日コウタを幼稚園に送ってからパートに出勤すると、同僚のヒロコさんが話しかけてきました。シフトがあまり合わないので、話すのは久しぶりです。
ヒロコさんは私に「コウタくんとレオくん、とってもかわいいね」と褒めてきました。でも、写真を見せたことはないので驚いて、「えっ? 写真お見せしましたっけ?」と聞くと、「カヨコさんのアイコンよ」と答えました……。その言葉を聞いて、驚きました。
義母とヒロコさんが知り合いだったなんて、初めて知りました。身近な人同士の意外なつながりを知って世間の狭さを実感したのと同時に、思わぬ人にコウタとレオくんの顔や名前を知られてしまうことが怖く感じ、危機感が高まりました。しかもヒロコさんの話を聞く限り、義母の交友関係は広いそう。アイコンといえど、やはりリスクが高いのではと思いました。しかし、私が直接言っても変更してくれず、ケンイチも非協力的なのでなすすべがありません。一体どうすればよいのでしょうか……。途方に暮れています。
味方になってくれた義父「母さんに話がある」……解決なるか?
コウタとレオくんの写真が不特定多数の人に見られている現状への不安が強くなった私は、義姉のスミレさんに相談することにしました。年に数回しか会う機会がなく連絡することを躊躇していたのですが、優しい人なので思い切って頼ることにしたのです。電話をかけると、すぐに出てくれました。アイコンの件を相談すると、スミレさんは真剣に聞いてくれました。スミレさんが私に寄り添ってくれたことが嬉しく、またとても心強く感じます。
後日、スミレさんと一緒に義父に話を聞いてもらうために、義実家を訪れました。元警察官の義父は頑固で無口な人です。普段あまり言葉を交わさないので怖い印象があるのですが、スミレさんが提案してくれたので義父に話を聞いてもらうことにしました。仕事が休みのケンイチがコウタの面倒を見てくれています。義母はシニアクラブがあるため、1時間後に帰宅する予定です。スミレさんが話を切り出してくれ、今までの経緯を説明すると、義父は深いため息をつきました。どんなことを言われるのかと緊張し、思わず息をのみます。
普段カタブツな義父が私の立場になって考えてくれたことがとてもありがたく、嬉しかったです。 そして数十分後、義母が帰宅しました。しばらくはシニアクラブのことを楽しそうに話していたのですが、頃合いを見計らって義父が切り出してくれました。
コウタとレオくんのアイコンの件のことを義母からもケンイチからも「心配しすぎ」と言われてしまっていたため不安でした。でもスミレさんと義父が私の気持ちに寄り添って対応してくれたことが心から嬉しかったです。あとは義父の力を借りながら、一刻も早く義母にアイコンを変更してもらうだけです。義父が話を切り出してくれたので、私も自分の思いをしっかり伝えようと思います。義母が納得してくれることを願っています。
義父の喝「孫を自慢の道具にするなッ!」義母の意識は変わる?
やはり義母はごねはじめました。しかし義父が折れる様子はまったくありません。
スミレさんは義母に「義母のお願いを嫁が断れると思う?」と私の気持ちを代弁してくれました。義父は「今この場でサツキさんの思いを聞いてみるといい」と義母に私の気持ちを伝える機会を作ってくれました。
私は「私にとっては知らない人ですし、人同士がどこでつながっているのかわからないので怖いんです。しかも名前まで知られてしまっています」と、義母に伝えました。
そして「それに友達のレオくんを巻き込みたくないんです」と、伝えました。
それから義父は元警察官として写真を不特定多数の人に公開するリスクを義母に説明してくれました。途中で義母は青ざめており、ようやく納得したのかその場で変更してくれました。
こうしてアイコンの件は丸く収まりました。義母は私に「そんなに怖いことだって知らなかった……ごめんなさいね」と謝ってくれました。その後、ケンイチにはスミレさんが電話でしっかりと怒ってくれたので、彼の方から謝ってくれました。 一件落着はしたものの、私にはまだ心残りなことがあります。それはレオくんのママのことです。この件を謝りたいと思っています。
その後私はレオくんのママと連絡先を交換し、お遊戯会の写真を共有することができました。今ではとても仲良しなママ友です。
義父を交えての話し合いがどうなるのかとても緊張していたのですが、義父が真剣に義母を説得してくれたので本当に良かったです。私も自分の思いをしっかりと伝えることができました。最後は義母も納得してアイコンを変更してくれましたし、レオくんのママにも謝罪をすることができたので心からほっとしています。今後は二度とこのようなことが起きないように、義母に共有する写真をしっかり吟味することを私自身も気をつけたいと思います。