川崎区専門学校4校 教職員対象に研修会 建物診断テーマ
(一社)神奈川県専修学校各種学校協会川崎支部は3月14日、2024年度の教員研修会を日本溶接技術センター(川崎区本町)で開催した。
教職員の知識習得を目的に、同区内の日本溶接構造専門学校、米山ファッション・ビジネス専門学校、神奈川ビューティー&ビジネス専門学校、外語ビジネス専門学校の4校の持ち回りで、年4回開催している同研修会。今回は昨今の防災意識への高まりを背景に、株式会社ジャストの青木孝二取締役を招いて、「建物の健康診断」と題した講演を行った。
被害を未然に防ぐ
青木さんはまず、建物を木造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造の素材別に分類。「例えば、木造は軽量で加工しやすいが、燃えやすいという特性がある。建物の用途に合わせて、素材を使い分けるのがベスト」とそれぞれのメリットやデメリットを説明。具体例として、研修会に参加した4校の構造にも言及した。
ただ、大きな建物は費用や所有権などさまざまな理由で、建て直せないことが多い。地震などの被害を最小限に抑えるためには、「日頃の日常点検が大切」と訴えた。「タイルのひび割れや、漏水などを目視でチェックするのが基本。日頃から点検を行って、建物を長持ちさせてほしい」と話した。