銭湯で健康づくり町田市が介護予防として取組み
町田市唯一の銭湯、大蔵湯で営業時間前にも関わらず、元気な「あめんぼのうた」が響く日がある――。市の介護予防事業「デイ銭湯」の実施日だ。市内在住の65歳以上を対象として、介護予防に関する講話や健康体操の機会を設けようと、2000年にスタートしたこの取り組み。地域交流の場となっている銭湯を会場として利用することで、閉じこもり防止や介護予防意識を高めていく狙いがある。
和気あいあいと
入浴セット片手に7人が集まった7月の中旬。柔らかいボールを使った体操のほか、活舌練習などが行われた。会は終始、笑い声があがるなど、和気あいあいとした雰囲気で進行した。
10年前から通っているという夫婦は「運動をするだけでなく、終わった後に湯につかりながら、参加者同士が会話できるのが健康につながっていると感じる。一番風呂に入れるのも魅力です」と笑う。
店主の土田太一さんは「地域のつながりづくりは銭湯の役割。関わることができてうれしく思う」と話している。