「窓まわり」にカビが生える3つのワナ「やってた…」「油断してた」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。気づいたら窓のサッシに黒いカビが生えてる……。「ちゃんと掃除してるのになんで?」と感じたことはありませんか? その原因、じつは日常のちょっとした習慣によるものかもしれません。ここでは、窓にカビが生えやすい「NG行為」を、改善点と合わせてご紹介します。
NGその1.換気をしない
「開けるのが面倒だから」と、窓を閉め切ったままにしていませんか? 空気の流れが止まると室内に湿気がこもり、ガラスやサッシに水分が溜まりやすくなります。
その湿気がカビの大好物。カビがあっという間に繁殖するのは、湿気が原因です。
カビの発生を防ぐには、こまめに換気をして湿気を外に逃がすくふうが必要。特に調理後や入浴後は、数分だけでも意識的に換気をするクセをつけましょう。
これからやってくる梅雨の時期は、換気と合わせてエアコンの除湿機能やサーキュレーターを使うと、カビの防止につながります。
NGその2.カーテンを閉めっぱなしにする
朝になってもカーテンを開けず、日中も閉めっぱなしにするのもNG。換気しないことと同様に、窓とカーテンの間に湿気が溜まりやすくなってしまうんです。
カビが生えるのは窓だけにとどまりません。湿気に、ホコリや汚れなどの栄養源も加われば、カーテン自体にカビが繁殖するおそれも……。カーテンのすそに黒いポツポツがあれば、それは完全にカビです。
このように、カーテンを閉めっぱなしにすることには、たくさんのカビ菌繁殖リスクがあります。朝起きたらまずカーテンを開けて、光と風を通す習慣を。これだけでかなりカビ予防につながるはずです。
NGその3.窓まわりにものを密集させる
観葉植物や家具、小物を窓の近くに置いていませんか? じつはこれも、空気の流れが滞り、湿気が溜まりやすくなるNG行為です。
洗濯物が乾きづらいこれからの時期は、カーテンレールを使って窓ぎわに干す人もいるでしょう。しかしこの行動も、窓・カーテン・壁にカビが発生しやすくなるため注意してください。
窓のカビを防ぐには、なるべくものを置かずに“空気の通り道”を確保することがポイントです。
「湿気を溜めない」がカビ対策のコツ
窓まわりのカビは、日々のちょっとした油断が大敵です。湿気がこもらないような使い方や環境を整えるだけで、カビ予防になります。まずは、朝の換気から始めてみませんか?
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア