地元民に教えてもらった厚木の有名店「ラオシャン」のタンメンが信じられないくらいシンプルだけど激ウマだった
つい先日、仕事で神奈川県厚木市の「本厚木駅」近くの宿に1泊した。素泊まりだったのでチェックアウト後に地元の方に教えてもらった有名店で朝食を食べることに。ナビの案内によると、駅南口から10分くらい歩けば目的地に着くそうだ。
お店の名前は「ラオシャン」。ちなみにラオシャンの隣には「バングラデシュ料理メグナ」という老舗インドカレー店もある。ラオシャンとメグナ……どちらも本格派の雰囲気を漂わせているが、今回は朝9時から営業しているラオシャンに入ることにした。
・ラオシャン
地元民が推薦するラオシャンは、想像以上に達人的なオーラを放っていた。名店と呼ぶにふさわしいシンプルかつ大胆な店構え。まるで町中華の大ボス登場である。
年季の入った赤い屋根看板には「タンメン・餃子の店」。同じく赤いのれんには「厚木ラオシャン」と書いてあった。渋すぎる……言われなければ朝9時から営業しているとは思わなかっただろう。ただ確実にのれんは下がっていてドアも開いている。
・究極のシンプル
のれんをくぐると、赤色のコの字型カウンターと赤色の丸イス。シンプルを極めている。
んで、メニューは手書きだ。一言でいえば硬派。まるで書の達人が書いたような文字である。ちなみに1番人気はワカメタンメンらしい。いや、まずは看板のとおり「タンメン(750円)」と「餃子(600円)」を頼んでみるか。
・タンメンと餃子
タンメンと餃子は同時にやってきた。タンメンといえば野菜たっぷりなイメージだが、透明なスープに浮かぶのは刻み玉ねぎのみ。
店構えと手書きのメニュー、そして透明すぎるタンメンから、やはり「修行を重ねた仙人がたどり着いた究極にシンプルな一品」という想像が勝手に膨らむ。フリーザの最終形態を彷彿させる研ぎ澄まされたビジュアルだ。余計なものを全て削ぎ落としている。
いざ食べてみると、ほんのりと酸味がある優しい味。ひと口で虜になってしまった……こいつは劇的にウマいぞ。
二日酔いの朝に食べたくなるラーメンランキングがあれば、2位に大差をつけて優勝するだろう。それくらい優しく癒される味。旨味がふわっと広がる感じがたまらない。
・自家製ラー油
そして銀色の中華皿にのった平べったい餃子はカリカリでウマい。自家製のラー油を絡めて食べる。
ちなみに酢とラー油はタンメンに入れても美味しいとのことだったので、タレの付いた餃子をタンメンにバウンドさせながら食べた。しかし個人的に究極にウマいと思ったのは素のタンメン。ラー油はほんの少しでいいかも。元には戻れないので。
・平塚のご当地麺
とはいえ、タンメンと餃子の組み合わせは最高である。味変まで楽しめて文句なし。後で調べたところ、ラオシャンのタンメンは平塚にルーツがあるらしい。本場も味わってみたいな。
ってか、神奈川はサンマーメンや家系ラーメン、川崎のタンタンメンなど、ご当地麺の大激戦区ということか。元神奈川県民だがタンメンは知らなかった。皆さんも機会があればラオシャンのタンメンを食べてみてほしい。きっとハマると思います。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名:厚木 ラオシャン
住所:神奈川県厚木市旭町3丁目2-5
時間:9:00〜20:30
休日:水曜日
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.