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舞踊家・尾上菊之丞と能楽師狂言方・茂山逸平による『逸青会』 15周年を記念して中村鴈治郎がゲスト出演

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『逸青会 15周年記念 京都特別公演』

日本舞踊の尾上流四代家元 三代目 尾上菊之丞と、大蔵流茂山千五郎家の能楽師狂言方である茂山逸平が、2025年3月8日(土)京都の金剛能楽堂にて『逸青会』を開催する。

『逸青会』とは、2009年に発足し、舞踊家・尾上菊之丞と能楽師狂言方・茂山逸平が互いのジャンルを越え、新しい形としての舞踊と狂言の可能性を追求している二人会。これまでの 15年間で創作された10を超えるオリジナルの逸青会作品は、日本舞踊と狂言の融合、ジャンルの垣根を越えた芸術として評価を得ている。

今回、『逸青会』15周年を記念し、歌舞伎界から四代目中村鴈治郎をゲストに迎えることが決定。

2020年の逸青会作品「いたりきたり」の特別上演、15周年記念の新作「御札」、日本舞踊「猩々」、狂言「二人袴」と、それぞれの古典作品を楽しむことができる。特別ゲスト、中村鴈治郎が「逸青会」にどのような新しい風を吹かせるのかも見どころの一つとなっている。

逸青会「三番三」尾上菊之丞・茂山逸平


【いたりきたり】
平家の亡者に弔いを頼まれた旅僧が念仏を唱えていると違う源氏の亡者が現れます。板挟みになった
僧は二人の話を聞き弔う事にしますが、どうやら二人は名もなき雑兵なうえ、理想の果て方があったらしいのですが、、、
【御札(前編・後編)】落語作家・くまざわあかね脚本
結婚をしたいが踏ん切りのつかない悩める男・太郎の裏表。「溺れるものは藁をも掴む」ではありませんが、お寺の和尚さんに結婚について相談したところ和尚さんから「お札」を貰います。このお札を家の門口に貼り七日のお籠もりをすれば心障りを取り除く事が出来るというので、言われた通り家に帰りお札を貼ってお籠もりをします。
不安なのは相手の花子。結婚相手の太郎から連絡がなくなり不安になって太郎の家までやってくるのですが、お札のせいか家に入る事が出来ません!不安な花子が困っていると……。前編は逸平が悩める太郎、菊之丞が不安な花子。
後編は菊之丞が悩める太郎、逸平が不安な花子と、役を入れ替えて演じます。
15周年・京都公演に寄せて 尾上菊之丞・茂山逸平 コメント

(右から)尾上菊之丞、茂山逸平

発足当時は「僕ら二人にしかできない舞台を!」と意気込んでおりましたが、継続しているうちに作品を残していきたい、という欲も出てまいりました。その為に必要なことは過去の逸青会作品の再演であり、新たなキャストによる上演です。
菊之丞と逸平による新作「御札」、そして様々な古典作品を同時にご覧いただける、これが逸青会15周年記念公演の最大の魅力です。この度夏の東京に引き続き京都での『逸青会』15周年の記念公演をさせて頂きます。
京都では中村鴈治郎さんにお出まし頂き逸青会作品から「いたりきたり」を菊之丞と逸平が役代わりで昼夜上演させていただきます。同じ役を私たち二人で演じるのは初の試み!かなりのチャレンジです(笑)最新作の二部作「御札」には尾上墨雪の出演もあり、また茂山家三代揃っての「二人袴」もお楽しみくださいませ!!

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