猫にちなんだ『ことわざ・慣用句』5選 国内外のおもしろい言い回し、いくつ知っている?
『猫』にまつわる国内外のことわざ・慣用句
例えば『豚に真珠』や『猿も木から落ちる』など、動物が登場することわざは興味深くインプットしやすいですよね。猫好きさんであれば、『猫』にまつわるものに知的好奇心がそそられるのではないでしょうか。
今回は猫に関することわざや慣用句、ちょっぴり皮肉めいた面白い言い回しなどを5つ紹介いたします。日本のみならず、海外にも様々な言い回しがあるのでお楽しみください。
1.『鳴く猫は鼠を捕らぬ』
御託を並べるばかりで実行力が伴わない人を、『鳴く猫は鼠を捕らぬ』といいます。
猫は本来ネズミ狩りを得意とする動物ですが、余計な声を発していると相手に逃げられてしまいます。つまり、声は立派でも実力がないということです。
まさにこの言葉は、ゴチャゴチャとうるさい人に限って能力が乏しいという皮肉です。皆様の周りにはいませんか?知っているとスカッとするでしょう。
2.『猫の手も借りたい』
人手不足が深刻な状況では「いっそのこと誰でもいいから手伝って」という心境に至ります。
まさに「猫でもいいから」という思いから『猫の手も借りたい』という言葉があります。実際には戦力にならずとも、とりあえず頭数は揃いますからね。
日本でいつ頃から使われるようになった言葉なのかは不明ですが、江戸時代の浄瑠璃には既に『上から下までお目出度と、猫の手もかりたい忙しさ』という一文があったのだそう。
耳馴染みがある言葉ですが、意外にも深い歴史を持った古い文言のようです。
3.『ねこばば』
偶然拾ったものを素知らぬ顔をしてくすねてしまうことを『ねこばば』といいますが、「ばば」の正体が何か想像できますか?
ばばを漢字に変換すると『糞』になります。猫は排便後、砂をかけて何事もなかったかの如く立ち去ってしまいますよね。
他所様のお庭で悪さ(勝手にフンをしても)知らんぷりする様子に転じて、悪事を隠すことを「ねこ糞(ばば)」というのです。
4. 『猫のように足から落ちる』
これはスペインやポルトガルのことわざです。猫は高い場所から落下しても必ず足から着地するという特性を持っています。
この特技のように、「どんな苦難に直面したとしても、上手く対処してその場を乗り越える」ことを『猫のように足から落ちる』というそうです。
落ちるというワードは縁起が悪いように思えますが、この言葉はポジティブに捉えることができそうですね。
5. 『好奇心が猫を殺した』
英語のことわざで『curiosity killed the cat(好奇心が猫を殺した)』というものがあります。これは「好奇心が過ぎると身を滅ぼしかねない」という意味合いで、警鐘を鳴らす言葉になります。
猫は好奇心旺盛な動物なので、衝動的な行動によって命を落とすことがあるとるということに準えたものです。
ある意味、余計なことに首を突っ込まないほうが平和ということですね。好奇心も程々に。
まとめ
今回は、海外のものも含めて5つのことわざや慣用句を紹介いたしました。皆様はいくつご存知でしたか?
既に馴染みのある言葉も、改めて見ていくと語源や歴史の古さに新たな発見があったかもしれません。海外のことわざも、鋭い視点から的を射ているように思います。
まるで世知辛い世の中を皮肉るような5つのことわざ、知っているあなたはワンランク上の経験値を得たかもしれません。