【持続可能なキャンパスづくり進む】新潟医療福祉大でEVバス導入し試乗会を開催、ZEB校舎の公開も
左から、愛宕商事株式会社の高橋克郎代表取締役、新潟市役所北区区民生活課の高野裕子課長、新潟医療福祉大学の西澤正豊学長、株式会社EVモーターズ・ジャパンの角英信取締役副社長、株式会社NSGホールディングスの齋藤進常務取締役
愛宕商事株式会社(新潟市中央区)は新潟医療福祉大学(新潟市北区)に通学用の電気バス(EVバス)1台を納車し、7月3日には同大学で試乗会を開いた。スクールバスでのEVバスの導入と、教育施設でのZEB基準を満たす建物は、どちらも新潟県内初となる。
新たに導入されたEVバスは、既存車両と比べて二酸化炭素(CO₂)の排出量を、1年間の予測数値で約3分の1に抑えられると見込まれている。
EVバスの試乗
ZEB対応の新校舎
あわせて、新設された校舎が最高ランクのZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)認証を取得したことを踏まえ、脱炭素施設導入事例の発表も行われた。ZEBとは、「Net Zero Energy Building」の略で、年間エネルギー収支をゼロにすることを目指した建物のこと。省エネルギー技術の導入により、建物の一次エネルギー消費を抑え、太陽光発電などでエネルギーを創出(創エネルギー)し、実質のエネルギー収支をゼロにする仕組み。
ZEB対応の校舎は、一次エネルギー消費量を52%削減し、太陽光発電で48%を賄う。発電量が余った場合には隣接する校舎へ融通され、構内のモニターでエネルギーの使用状況を確認できる仕組みも導入されている。
7月3日の試乗会で関係企業は、EVバスの活用や、再生可能エネルギーの導入を通じた持続可能な地域づくりの取り組みを紹介。新たに導入されたEVバスは、非常時には電源としても活用でき、防災面での貢献も期待されている。新潟医療福祉大学の西澤正豊学長も「大学としてSDGsの実現に向け、取り組んでいきたい」と話した。
プロジェクターで映され、リアルタイムで確認できる
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