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【相模原市】スポーツ吹矢 中本さん(99)が2級合格 始めて半年、協会最高齢

タウンニュース

(左から)笑顔の古川支部長と中本さん、娘の一美さん

近年、老若男女を問わず気軽に楽しめる健康スポーツとして注目されている「スポーツ吹矢」。一般社団法人スポーツ吹矢振興協会相模原北の丘支部に所属する中本アヤさん(99歳・三井在住)が10月15日、2級認定試験に挑戦し見事、合格を手にした。同協会最高齢の合格に仲間たちは歓喜に包まれている。

円形の的を目がけて、息を使って矢を放つ「スポーツ吹矢」。中本さんは今年5月、娘の石川一美さんに誘われて三井自治会館で開催された体験会に参加。初めて矢を吹いた。すると、矢が的に命中。それがきっかけとなり、本格的に競技を始めることになった。

自身も協会に所属する一美さんは「無理かなと思ったら的に届いた。それが本人は楽しかったみたいで」とその時の様子を話す。月に3回、会館で開かれる支部の練習日以外も家の中で練習に励むほど、吹矢に夢中になったという。

最高齢で挑戦

中本さんは長崎県佐世保市出身で約45年前、家族で三井に移住。若い頃はバレーボール選手として活躍、運動好きな学生だったという。最近、耳が少し遠くなり、肺にも持病があるというが、大きな声で話す姿は元気そのもの。果物が好物でバナナのほか、何でもよく食べるのが健康の秘訣のようだ。

中本さんは一美さんのサポートを受けながら「白寿を迎える前に2級合格」を目標に掲げて練習に励んできた。

2級の試験は6メートル離れた場所から直径25センチの的を狙う。3分間に5本の矢を放つラウンドを3回行い、その合計点で合否が決まる。3ラウンドで105点満点、75点以上が合格となる。中本さんは78点の好成績を収め、見事2級に認定、目標を叶えた。中本さんは「うれしい」と笑顔を見せ、一美さんは「親戚中大喜びで」と声を弾ませた。

古川秀秋支部長は「車椅子に座りながらの挑戦でしたが、毎日の練習の成果は目覚ましく、成績も安定していた。試験では集中力あふれる吹きを見せた」と振り返った。

協会として最高齢の合格者。協会の計らいで、お祝いの気持ちを込めて認定証の日付は中本さんの99歳の誕生日である10月20日とし、「寿白寿」の文字が記された。中本さんは「百歳までに1級を取りたい」とさらなる意欲を見せている。

1級の試験は7メートル離れた場所から4ラウンド行う。「目標ができると元気になるのかな。次の試験も楽しみだね」と古川さんや支部の仲間たちは期待を寄せる。

スポーツ吹矢は同会館のほか、ほねごりアリーナや串川地域センター、相原公民館、町屋自治会館でも実施されている。問い合わせは古川支部長【携帯電話】090・1553・4769。

勢いよく矢を吹く中本さん。母娘のコンビネーションも練習には欠かせない

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