キレイにするつもりが逆に劣化する…。「キッチンの排水口」にやりがちな“NGお手入れ”3つ
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。毎日の料理で使うキッチンの排水口。「ちゃんと流してるし、水もかけてるから大丈夫」と、自己流のお手入れを続けるのはちょっと待って! じつはそのお手入れ、見直した方がいいかもしれません。今回は、排水口まわりでやりがちなNG行為をご紹介します。
NGその1.洗剤をそのまま大量に流す
排水口はぬめりや臭いがひどいスポット。正直なところ「触りたくない……」と思う方は少なくないはずです。
しかし、だからといって洗剤をたっぷり流して終わりにするのはNG。排水口にへばりついたぬめりは、直接こすらないと落ちないくらい厄介です。また、洗剤によっては原液で使えないものも多く、使用量や使い方を間違うと排水管が傷むおそれがあります。
どうしても触りたくない方は、泡タイプのクリーナーを使いましょう。排水口に触れることなくお手入れできる洗剤を使えば、排水口掃除のハードルがぐんと下がるはずです。
NGその2.排水口の掃除を水だけで済ませる
排水口の頑固な汚れは、当然、水だけでは除去できません。特にキッチンの排水口は、ぬめりや油分など厄介な汚れだらけ。水で流すだけではキレイにならないどころか、逆に水分が残ってカビや悪臭の発生源になるリスクがあるんです。
週に1〜2回は中性洗剤や重曹などを使って、しっかりと洗浄を。歯ブラシでこすりながら掃除すると、ゴミ受けやトラップ椀の細かい部分までキレイになります。
NGその3.ワイヤーブラシでゴシゴシこする
ワイヤーブラシでキッチンの排水口をゴシゴシこすると、一見しっかり掃除できたように感じますが、じつは注意点も……。
金属製のブラシは、しっかりと汚れが落ちる一方で、排水口やシンクの表面に細かな傷をつけやすいデメリットがあります。傷の凹凸に汚れや雑菌が入り込めば、かえってカビやぬめりの原因になることもあるんです。また、排水トラップのゴムパッキンを傷めると水漏れリスクが高まるおそれも。無理に汚れをこすり落とす掃除の仕方はリスクをともないますので、掃除には柔らかめのブラシやスポンジ、汚れに応じて重曹や専用洗剤を使うのが安心です。
ポイントを押さえるだけで排水口は長持ち
排水口のお手入れは、ほんの少しの気配りが必要です。ポイントをおさえて、排水口を傷めない正しい掃除方法でキレイを保ちましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア