生産現場の裏側② 今年のみかんは貴重かも? おいしいみかんの見分け方もご紹介!
みなさんこんにちは。今回は愛媛のみかん畑から、生産現場の様子をお伝えします!
気温の高さはこんなところにも影響が…
みかんには1年ごとに表年と裏年があり、今年は実のなる数が少ない裏年とされています。ただでさえ少ないのに、さらに高温障害に頭を悩ませている農家さんが多いです。
みかんはもともと青色で、熟れるにつれて黄色〜オレンジ色に変化していきます。収穫の際は色で判断してオレンジがかったものから選んで採っていくのですが、今年は収穫が遅れています。晴れているのに収穫作業ができない、じれったさを抱えています。
というのも、寒暖差が色づきに影響するのですが、いつまでも温かくてなかなか熟れていかないからです。11月も後半というのに、愛媛では20度超えの日々が続き、汗ばむくらいの陽気です。歴上では冬なのに、畑では蚊がウヨウヨしています。
高温のみならずカメムシによる被害も多いようで、場所によっては大不作というところも…。
箱買いしてパクパクと手が伸びてしまうみかんですが、こんな年はひと玉のありがたみを、より一層噛みしめて食べたい心地です。
おまけ〜おいしいみかんの見分け方〜
せっかくなので、一般的においしいとされているみかんの特徴を紹介します!
下の2つだったら、皆さんはどちらを選びますか?
①小さめ
②オレンジ色が濃い
③軸が細い(ヘタの真ん中の白い部分)
ことから、おそらく右側の方が味が濃いみかんです。(もちろん個体差はあります)
そして、畑で見つけてラッキー!と思うのは、このように皮がゴツゴツしているもの。
これは「菊みかん」と言われるもので、成長過程において水分が少ないなど、ストレスがかかって果皮が薄いゴツゴツした実になります。剥きにくいですが、これがとても濃厚でおいしいんです。
④果皮が薄い
⑤皮がゴツゴツしている
見た目はツルッとした果皮のほうがきれいなので、こういうものはあまり出回らないかもしれませんが、もし見かけたらぜひ召し上がってみてください!