Yahoo! JAPAN

綾瀬市長選にあわせ、初の「こども選挙」 小学生から17歳の有権者402人が投票体験 

タウンニュース

学童保育あおぞらクラブ(綾瀬市寺尾中)で行われた開票作業=7月7日午後5時頃

綾瀬市長選挙の投票が行われた7月7日、同市内商業施設2か所(綾瀬タウンヒルズSC、MEGAドン・キホーテ綾瀬店)で「あやせこども選挙」の投票が行われた。子育て中の父母や学童保育の運営者らでつくる実行委員会が同市で初めて主催した。

「こども選挙」は、実際に執行される選挙の候補者を対象に、小学生から17歳を有権者に見立てて行われる模擬選挙。子どもの主権者教育として文部科学省が活動を推奨している。総務省と文部科学省が手引きを発行し、公職選挙法で禁止されている「人気投票」やこどもによる選挙運動にならないよう配慮して実施されている。近隣では昨年の海老名市長選挙で行われたが、綾瀬市では綾瀬市商工会青年部が後援して初めて実施された。

実行委員会では、佐藤祐治さん(52)=保育士=ら5人が中心になり今年5月下旬から準備を開始。市教育委員会への協力要請や候補者の動画撮影、投票所の確保、市選管への投票箱貸与の調整など、昼夜を問わず議論を交わし、7日の投票日を迎えた。

準備や当日の運営には小中学生も参加。投票所から集めた投票用紙を前にした小学6年の女子児童は、「投票箱に投票用紙を入れたのは初めてだった。知らない人とかかわれてすごく楽しかった」と話していた。

投票総数は402。得票は多い順に「佐竹ゆり」156票、「栗原しげあき」133票、「きつかわ佳彦」69・5票、「笠間のぼる」43・5票だった。

佐藤さんは「より多くの子どもたちに選挙の投票を体験してもらおうと準備してきた。400を超える投票があり満足。4年後も必ず開催したい」と模擬選挙に手ごたえを感じていた。実行委員として活動した女性は、「民主主義や市長の仕事について学ぶワークショップは自分の勉強にもなった。4年間でじわじわと広げていきたい」と話していた。

候補者の4人には投票用紙に添えられた「有権者」のメッセージを届けることにしている。

【関連記事】

おすすめの記事