【負債総額は約2億9,400万円】ニット製品製造のアルティスタインターナショナル(新潟県五泉市)が破産開始決定
東京商工リサーチ新潟支店によると、ニット製品製造の株式会社アルティスタインターナショナル(新潟県五泉市、設立1966年1月11日、資本金2,000万円、手代木由美社長)は、11月1日、新潟地裁より破産開始決定を受けた。
なお、申請代理人は三科俊弁護士(風間・三科法律事務所、新潟市中央区)、破産管財人には江花史郎弁護士(にいがた駅前法律事務所、新潟市中央区)が選任された。負債総額は約2億9,400万円が見込まれる。
アルティスタインターナショナルは、1952年創業、1966年1月に法人化したニット製品製造業者。長年に亘って婦人物を主体としたオリジナルニット製品の製造を手掛けていたが、海外ブランドのOEM供給に本格的に取り組むために、1992年5月にイタリア語で芸術家を意味する「アルティスタ」を社名に入れ、酒井メリヤス工業株式会社から現商号に変更、2000年4月期は約5億7,000万円の売上高を計上していた。
しかし、その後は海外向けの需要が減少したことから、活路を切り開くべく、当社の企画力・提案力を活かし国内向けOEM供給を主体とした展開にシフトしていた。ただ、温暖化によるニット製品の需要低下などで減収に歯止めが掛からない状況が続き、2024年4月期の売上高は約1億7,700万円に減少、採算的にも恵まれない経営を強いられていたもので、先行きにおいても好転材料は乏しく、今回の事態に至った。