【船橋市】地域で優しく見守りたい。二ホンミツバチが暮らす北習志野第8号公園
船橋市の北習志野第8号公園にあるクスノキで、二ホンミツバチが地域の人たちと一緒に暮らしています。
身近な公園で暮らしを営むハチ
ブランコや砂場、伸び伸びと過ごせる広場があり、子育て世代からシニア層まで地域住民に幅広く親しまれている北習志野第8号公園。
季節の花が咲きそろう花壇近くのクスノキの幹に、こんな札を見つけました。
「ニホンミツバチが営巣しています」
かすかな羽音を立てて、くるくる飛び回る小さなハチたち。
まず驚き、身構えましたが、周囲を見渡すと、走り回る子どもたちや立ち話に興じる住民の姿が。
札の続きには「よほどのことがなければヒトを刺しません」の文言。
クスノキ付近でボール遊びをしていた小学2年生の男の子は「ちょっと怖かったけど、意地悪をしなければ刺さないと書いてあるから、そうなんだな、と安心した」と話してくれました。
ただ、周辺に近づく際はハチを驚かさないよう「ゆっくり」を心がけているそう。
古来より生息し自然環境を維持
ニホンミツバチは在来種であり、古くから日本の各地域で植物や農作物の受粉を助け、その土地特有の自然の恵みと実り豊かな環境を守る役割の一端を担ってきました。
攻撃性は低く、毛虫などの害虫を捕食する「益虫」としての一面も。
このことから船橋市公園緑地課では、公園利用者の安全を考慮する意味も含め、消毒などによる駆除ではなく、必要に応じて対象の木を剪定したり、注意喚起を促す札を設置したりという形で対応しているそうです。
近年、農薬の影響や宅地開発による環境の変化から、生息数の減少が心配されるニホンミツバチ。
安全を確保しつつ見守りたいですね。