【葵区・駒形桃園】「よそよりおいしいかも」100年の伝統が息づく和菓子店の自信たっぷり「水まんじゅう」
静岡市葵区の駒形通り沿い、2026年には100周年を迎える和菓子店「駒形桃園(こまがたももぞの)」。変わらぬ味を守り続け、人々の心と体を優しく癒してくれる老舗を訪ねました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへいつも見慣れた街並みも裏を巡れば、そこはまるで別世界。静岡県民も必見の裏スポットを巡ります。今回は静岡市の常盤公園の裏手、国道1号線の川辺町交差点から北へ延びる 「ときわ通り」周辺をぶらりお散歩しています。
駒形通りにある和菓子の老舗「駒形桃園」
ときわ通りから駒形通りに入って歩いていくと、「あんみつ」「わらびもち」と書かれたのぼりを発見しました。
木の板に書かれていた店名は「桃園(ももぞの)」。和菓子の老舗「御菓子司 駒形桃園」です。
店内に入ると、昔ながらの温かい雰囲気が広がっていました。
ガラスケースには色とりどりの和菓子が並んでいます。
「暑い中ありがとうございます」と優しく迎えてくれたのは、なんとも上品な雰囲気がある橋本知子さん。老舗ということで、お店の歴史について聞いてみました。
駒形桃園・橋本知子さん:
2026年で創業100年になります。兄が3代目です
橋本さんの兄が3代目を務めているという駒形桃園。100年もの長きにわたって地域に愛され続けてきたこの店には、変わらぬ味を守り続ける職人の技と心があります。
自慢の和菓子3種を試食
この日のおすすめは、「あんずあんみつ(530円)」と「わらび餅(300円)」です。
駒形桃園・橋本さん:
今日はあんみつと、わらびもちができたてです
あんみつには、アンズのほか、こしあんと求肥(ぎゅうひ)、ようかんが入っており、上品な味わいに仕上がっています。
そして、作りたてのわらび餅には、きな粉と自家製の黒蜜がたっぷりとかけられています。口に運ぶと、とろけるような食感が広がります。
店主の母・幸子さんも加わって、わらび餅について教えてくれます。「本わらび粉が入っております」と幸子さん。
使用しているのはこだわりの本わらび粉。程よい甘さの蜜と、香ばしいきな粉が絶妙に調和しています。
そして、母の幸子さんが特におすすめしてくれたのが、「水まんじゅう(200円)」。
駒形桃園 母・幸子さん:
よその水まんじゅうより、おいしいかもしれない
幸子さんの自信たっぷりの言葉に期待が膨らみます。
「一口でツルンと食べるのが一番おいしい」、というアドバイスに従い、一口で頬張ってみました。
冷たくてひんやりとした水まんじゅうが口の中いっぱいに広がります。
つるんとした喉越しと、涼やかな口当たりが最高です。落とさないように注意しながら味わうのも、水まんじゅうならではの楽しみ方です。
残念ながら水まんじゅうの提供は10月の中頃までなので、次の夏が楽しみですね。
駒形桃園・橋本さん:
春のいちご大福がすごく人気があるので、また春にもぜひ来てください
四季折々の味わいを楽しめるのも、老舗ならではの魅力でした。
■店名 御菓子司 駒形桃園
■住所 静岡市葵区駒形通3丁目1番18号
■営業時間 10:00~18:30
■定休 火
■問合せ 054-252-2381
