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2024 SBSカップ国際ユースサッカーを彩った川合徳孟(ジュビロ磐田U-18)、加藤佑基(静岡学園高)の静岡ユースコンビ

アットエス

静岡ユースを牽引した川合徳孟(左)と加藤佑基


U-18アルゼンチン代表の優勝で幕を閉じた「2024 SBSカップ国際ユースサッカー」で、静岡ユース(県選抜)はU-18韓国代表を破って3位に食い込んだ。シズサカ編集部は今大会を盛り上げた静岡ユースの2人にスポットを当てた。

プロ内定の川合、たしかな手応え

静岡ユースのキャプテンマークを巻き、10番を背負い、3戦すべてにトップ下で先発出場。ジュビロ磐田のトップチーム昇格が内定している川合徳孟(ジュビロ磐田U-18)の存在感はやはり抜群だった。

3試合のうち、最も“違い”を示したのは最終戦のU-18韓国戦だろう。前半終了間際、ドリブル突破からのクロスでゴール前に走り込んだ加藤佑基(静岡学園高)の決勝点をお膳立て。この得点シーンに限らず、ヒールキックで球を浮かせてDFをかわしたり、ゴール前の密集地帯を避けるループパスで好機をつくったり。最後までスタンドを魅了することを忘れなかった。

「数字として結果は残せなかったけど、スルーパスなど自分が見てほしいプレーは出せたかなと思います」

いくら高い技術があっても、球を左右に散らす無難なプレーだけではプロでは早晩行き詰まる。ゴールに直結するプレーを続けていくことこそ、ジュビロの未来を担う今の川合に求められていることだろう。

「海外のチームと戦うことはめったにないので、自分の力がどれぐらいかを確かめる貴重な機会になりました」。試合後の表情に、たしかな手応えをにじませた。

加藤が見せた静岡学園仕込みの技術

U−18韓国戦の前半ロスタイム、静岡ユースに価値ある1勝をもたらすゴールをたたき込んだ。左サイドを突破した川合徳孟(ジュビロ磐田U-18)の折り返しも見事だったが、加藤佑基(静岡学園高)のシュートにも静岡学園仕込みのテクニックが詰まっていた。

川合から届いた左サイドからのボールを丁寧に右足で収めると、寄せてきた相手DFの動きを確認。「DFが足を出してくると思ったので、相手の股を狙っていました」。一瞬で足首の向きを変えてニアサイドにシュート。イメージ通りに相手の股間を抜き、ネットに突き刺した。

今大会は3試合のうち2試合に先発。初戦は右サイド、3戦目は左サイドのアタッカーとして起用され、スピードを生かしたドリブル突破とカットインからのシュートで静岡ユースの攻撃を彩った。

「自分の武器のドリブルは十分に出せたかなと思います。ファウルぎりぎりで止めにきたり、嫌なところで足を出してきたり。海外選手の強度や厳しさを経験できてよかったです」

奈良県の奈良YMCA SCジュニアユース出身。ベスト8入りした今夏の全国高校総体は大会優秀選手に名を連ねた。技巧派ぞろいの静岡学園の中でも今、最もノッている選手だ。

「個人としても、ボールを奪われなくなり、イージーミスも減っているなと感じています。これからは細かい部分を追求して、点を取る能力をつけていきたいです」。

間もなく始まる選手権予選では、どんなドリブル突破を見せてくれるのだろう。
(シズサカ編集部・南部明宏)

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