バサジィ大分 開幕前インタビュー 狩野新監督が語る守備強度と攻撃への移行 【大分県】
開幕戦を目前に控え、バサジィ大分が順調な仕上がりを見せている。3日間で3試合という過密スケジュールのトレーニングマッチを終え、狩野新監督は強度の高い守備とハイプレスの浸透に注力。キャプテン・吉田圭吾を軸に、粘り強くも攻撃的なフットサルを構築する。狩野監督にチームの現在地と、勝負の初戦へ向けた決意を聞く。
Q:3日間のトレーニングマッチを終えての手応えは?
非常にハードなスケジュールでしたが、収穫の多い3日間になりました。これまで積み上げてきた守備のトレーニングの成果と課題が、実戦では明確に見えました。選手たちの意識も高く、充実していました。
Q:今季の守備構築におけるキーワードは「ハイプレス」でしょうか?
今年は失点を減らすためにも、より相手ゴールに近いエリアでの守備を目指しています。高い位置からプレッシャーをかけ、ボールを奪う設計にしています。そのため、前線で守備にスイッチを入れられるアジリティの高い選手を優先的に起用しています。
Q:キャプテン吉田圭吾選手の存在感が際立っているようですね。
圭吾のプレー強度がチームの基準になってきています。圭吾は言葉ではなくプレーで引っ張るタイプで、昨季のリーグ優勝の経験もチームに還元してくれている。圭吾と同じく今季復帰した田村龍太郎、そしてエースの仁部屋和弘を含めた3人のセットをチームの「スイッチ」として考えています。
吉田圭吾のプレー強度がチームの基準になっている
Q:選手の組み合わせも見えてきていますか?
そうですね。このトレーニングマッチでいろいろと試しました。若手選手はFリーグの強度にまだ慣れていない面もありましたが、組み合わせの最適解はだいぶ見えてきました。けがから復帰予定の橋本澪良やヒアンが合流すれば、さらに厚みが出ると思います。
Q:攻撃面の仕上がりについては?
今は守備に集中していて、攻撃はこれから本格的に仕上げていきます。ただ、攻撃は自由に楽しんでほしいという気持ちもあります。選手たちの発想や判断を信じて、フレームだけ与え、あとは個の力で崩していくようなスタイルにしたいですね。
Q:開幕に向けて、最後に仕上げたい部分は?
やはり守備から攻撃への切り替え、ショートカウンターで得点することです。自分たちは粘り強い守備からゴールに向かうアグレッシブなフットサルを目指している。その最終確認をして、開幕に臨みたいです。
Q:スタートダッシュの重要性については?
昨季は出遅れてしまった苦い経験があります。今年はそこを180度変えるつもりで取り組んでいます。戦術よりもまずは「戦う姿勢」と「メンタル」。最初の3試合でそれを切らさずに戦えれば、ゴールも結果もついてくると思います。自分は選手たちを全力でサポートして、ファンの皆さんにもその熱い姿勢を届けたいと思っています。
開幕ダッシュを狙うバサジィ
(柚野真也)